とにかく数字がスゴい！ 『川口技研presents～久保純子 My Sweet Home』

文化放送で毎週日曜あさ9時から放送中の『川口技研presents～久保純子 My Sweet Home』。日曜日の朝、それぞれの家庭・家族の優しさを実感できるような温もりある番組です。毎週ゲストの方にお越しいただいて様々なお話を伺うとともに、聴いていて爽やかな気分になれる音楽をお届けする30分です。パーソナリティはフリーアナウンサーの久保純子さんです。

第４８１回 １０／１３の放送を終えて
今週は、作家・井上ひさしさんと西舘好子さんの三女で、ご両親が41年前に立ち上げた「こまつ座」の代表を務める井上麻矢さんにお越しいただきました。

麻矢さんのお父様は2009年の秋頃にがんを宣告され、抗がん剤の治療の為に入院され、闘病一色になってしまったそうです。闘病中は、麻矢さんは毎晩のようにお父様とお電話をされていたのだとか。その内容は、授業だったと麻矢さんは言います。お父様は昭和1桁生まれの厳しい方で、お芝居についてや劇団のしきたりなど、説教が8時間も続いたそうです。
8時間!? 毎晩も毎朝になりますよね!?
しかもなんと8時間が平均で、12時間の時もあったのだとか！
麻矢さんは咳き込むお父様のお体を気遣うのですが、「私と話すより寝た方がいいですよ」なんて言おうものなら叱られ、「自分は命を削って君に伝えているのに、君は健康なのに何だ！」と言われてしまうそう。麻矢さんは「その瞬間に私からは電話を切るという選択肢は無いんだ」と感じていたのだとか。
お父様は伝えたい事をめいいっぱい麻矢さんに伝えていました。麻矢さんはずっとメモに書いていたそうで、その数、一日で500枚！
1日500枚!?
その言葉を綴ったメモが、一冊のご本になりました。『夜中の電話』について、麻矢さんは「父がいなくなった後も、まとめた事によって、自分の中にもしっくり落とし込む時間をもらえた」と語ってくださいました。

井上ひさしさんの生誕90年の今年、こまつ座では記念公演を明日14日からスタートします。第３弾となる『芭蕉通夜舟』が、明日から新宿の紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演されます。東京の後は全国を回ります。更に第４弾『太鼓たたいて笛ふいて』の東京公演も11月から始まります。こちらも全国公演があります。チケットの情報など、詳しくは「こまつ座」の公式サイトをチェックしてください。

次週も井上麻矢さんにお話を伺います。

お楽しみに！　See you！

【本日の1曲目】　僕が一番欲しかったもの　／　槇原敬之　
【井上麻矢さん選曲】　口笛　／　Mr.Children　
（文／スタッフＣ）

川口技研のHPはこちらから　https://www.kawaguchigiken.co.jp/