袴田氏無罪確定へ。検事総長のコメントに大竹「ずいぶん悔しそうな言い方に俺は聞こえた」
10月9日(水)、お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。東京新聞の「袴田さん、無罪確定へ 検事総長、再審控訴断念を表明」という記事を取り上げ、大竹がコメントした。
1966年の静岡県一家4人殺害事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す再審で、無罪とした静岡地裁判決に対し、畝本直美検事総長は8日、控訴しないと表明した。事件発生から58年を経て、袴田さんの無罪が確定する。畝本氏は談話で「結果として相当な長期間、法的地位が不安定な状況に置かれた。申し訳なく思う」と謝罪した。最高検は再審請求手続きが長期間に及んだことについて検証する方針。
砂山アナ(アシスタント)「この検事総長の談話として、「静岡地裁判決が捜査機関による証拠の捏造認定した点に強い不満を抱かざるを得ない」と、こういう不満も表明しつつ熟慮を重ねた結果、検察が控訴しその状況が継続することは相当ではないとの判断に至ったと説明したとあります。また、こちらは朝日新聞の一面なんですが、当時の報道をお詫びしますということで、東京本社の編集局長の名前入りでお詫びのコメントが出ています。再審を経て、いったん死刑囚となった袴田巌さんの無罪が確定します。無実の人を死刑にしていたかもしれないことの重大性を改めて痛切に感じます。袴田さんが逮捕された1966年当時、朝日新聞は犯人視して報道していました。逮捕当初は「葬儀にも参列 顔色も変えず」といった見出しで伝え、「自白」した際には「検察側の追及をふてぶてしい態度ではねつけてきていたが、ついに自供した」とも書いています。明らかに人権感覚を欠いていました。こうした報道が袴田さんやご家族を苦しめたことは慚愧(ざんき)に堪えません。袴田さん、ご家族、関係者のみなさまに心からおわびいたします。と、出ています。東京新聞と毎日新聞は、静岡地裁の判決が出た次の日にお詫びの記事を出してるんですけども、朝日新聞はこの検察の控訴断念を受けて、お詫びの記事を出しています」
朝日新聞の当時の報道、おわびします 袴田巌さん無罪確定へ
大竹「無罪が出てよかったですね袴田さんと思うんだけども、それにしても58年間ですよね逮捕から。各新聞はお詫びを載せてますけど、これやっぱ何が足らなかったかというと、各新聞が検察の発表を鵜呑みにして、そのままのことを載せていったと。やっぱりこれで思うのは、真犯人はどこかにいるんじゃないかとか、無実で58年間もとか思うよね。ということになってくるとやっぱし取り調べ大事だよね。青木さんなんかと話してると、取り調べとか、裁判とかの時に証拠を持ってるのが検察だけで、証拠は検察がその中から選んで出しているというようなことじゃダメだと。ここから根本的に変えるというのが1つと、それからもう1つ。さっき言った取り調べの段階とそれから人質司法みたいなことと、もう本当にこういう判決が出た場合、もっと抜本的なことをやらないとまたこういう冤罪事件は産まれちゃうかもしれないなと。検事総長は女性の方で、今までやったことで、申し訳なかったと言っているけれども、でも、言い方もずいぶん悔しそうな言い方にちょっと俺は聞こえた。これからこういう冤罪事件が生まれないためには何が必要か、考えなくちゃまた生まれちゃうことになるよね」
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