アメリカの旅行雑誌が2年連続で日本を「世界で最も魅力的な国」に選出。その理由を考えてみる。
野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週金曜9時~13時)。10月3日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、パートナーで俳優の内藤剛志と、日本がアメリカの雑誌において2年連続で「世界一魅力的な国」に選ばれたという話題について意見を交わした。
野村邦丸アナ「今日気になったニュースは、こちら。東京新聞です。日本が、アメリカの大手旅行雑誌『コンデナスト・トラベラー』の読者投票による『世界で最も魅力的な国』の1位に2年連続で選ばれました。この雑誌はアメリカの高所得者層向けでおよそ350万人の読者がいます。2位はポルトガル、3位はトルコ、4位はイタリア、5位はスペインでした。人口50万人以上の都市を対象とする『世界で最も魅力的な大都市』でも、去年2位だった東京が、今年は1位となっています。 ま、日本人気・東京人気は凄いんだって話はよく聞きますけど、アメリカの高所得者層向けの雑誌でおよそ350万人の読者。それで1位に日本が選ばれて、都市でも東京が選ばれる。 これ、内藤さん、どう思いますか?」
内藤剛志「僕らは大都市にいたりすると、アメリカのニューヨークやロサンゼルスと変わらないとちょっと思うんだけど、ただ、アメリカ人から見ると全然違う文化に対する想いの中に日本ってやっぱり入るんだと思いますよ。『ファーイースト・極東』ですもんね」
邦丸「ですよね。その中で京都とかに対する憧れっていうのは本当に強いらしいですけどね。フランスのパリがずーっと1位だった時代もあったと思うんですが、パリってもう大体わかっちゃったってことなんですかねえ?」
内藤「そうかも知れません。でもあれもやっぱりアメリカとは文化が違うって感じがしますよね?近代化された場所から見ると、古いものが格好良く残ってる街って感じがするしね。そういう意味で、住んでる街とか生活している街と違うところへ行きたい、あるいは憧れるっていうこともあるんじゃないですか?」
邦丸「日本に住んでて、『東京は1位』っていわれても、どうしてかなあ?まあ、食い物は美味い、治安はいい。あと何ですか?」
内藤「『清潔』。これは大きいでしょうね」
邦丸「ああ、『清潔』ね。あと『優しい』とかね、でも最近ネットニュースなんかでよく出てくるのが『いかに日本はいいか』っていうね。あれ見てるとちょっとなんか、こそばゆいというか……」
内藤「例えばどういうのがあるんですか?」
邦丸「要するに、日本に来てるフランス人やらドイツ人などの感想で『日本はこんな素晴らしいんだ!』というニュースがやたらあって、最初は嬉しい気持ちはあったんだけど、毎回毎回そういうニュースを見てると、何か気持ち悪いっていうのかな?褒めすぎ!よく聞いたのは、例えば『財布を失くしても出てくる』とか『道を聞いて、言葉は通じなくても教えようとする一所懸命さが凄い』とか。でもそれは前から言われてることだし」
内藤「そっか。当たり前だからと思うからかな?だからいい国なんですよ、きっと。道をちゃんと教えてくれるなんて、他の国ではなかなか無いような気がしますよ?」
邦丸「以前はね、逃げる人が多かったらしいんですよ、日本人って(笑)。『あ~ノーノーノーノーノー!』とか言って。最近は何とか役に立ちたいという気運が高まっているようで。でも内藤さんも例えば東京にいて、道を聞かれたこともあるでしょう?」
内藤「ありますよ!一所懸命やりますよ、だって携帯の翻訳アプリもあるし。対応しますね。でも英語が喋れなくても気持ちである程度伝わりますよ。俺大阪人なんですけど、大阪人の話す英語なんて『アイ・シンクやからさあ!』みたいなんだけど、わりと伝わるんですよ(笑)。『だからそう何ちゅうの?階段階段、ステップ、ステップダウン!』とか。ホスピタリティもあるし、面白くしようとするから、伝わるんですよ、そういうのって。スラスラスラ~と言わなくても『オーバーゼア、イツカ巣鴨』。それですべてオッケー!その気持ちが、いい国だと思われる理由なんじゃないですか?(笑)」
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