【お天気気象転結】渋谷区、路上飲みは条例で365日禁止に

▼10月4日配信号　担当
伊藤佳子

9月は、東日本や西日本で観測史上もっとも暑い夏となりました。
そして10月に入っても最高気温が東京でも真夏日となるなど、この時期としてはかなり気温が高くなりましたね。それでも朝晩は涼しくなり、外での飲食も気持ちよく楽しめる気温になりました。

皆さんは、今月から渋谷駅周辺で「路上飲み禁止」になったことをご存じですか？
渋谷区は条例で、これまでハロウィンと年末年始のカウントダウンのときだけ、渋谷駅周辺の一定のエリアで路上飲酒を禁止してきましたが、エリアをさらに拡大して、365日毎日夕方6時～朝5時まで禁止としました。
10月1日には、ハチ公前の広場でセレモニーが行われた後「10月1日から渋谷駅周辺での路上飲酒・禁止」と書かれた黄色い横断幕をもった渋谷区長らがセンター街を練り歩きました。

渋谷センター商店街・振興組合 鈴木達治理事長は「大きな前進！これまでゴミの放置・騒音の問題・酔って寝そべる人がいたりで、汚いイメーがあった。それが治安の悪化につながる。この条例で改善されていくと大いに期待をしている」と話して下さいました。

この条例に罰則はありませんが、パトロールで巡回しているときに「条例違反ですよ！」と注意できるので、これまでと取り締まりの仕方も変わってくるとか…。
渋谷区によると、平日は毎日10名が夕方6時～朝5時までゴミ袋をもって缶を回収しながらパトロールし、路上飲酒をしている人にチラシを見せて説明するそうです。チラシは渡すとゴミになるので、見せるだけ。日本語と英語の2種類があります。

街頭インタビューでは、ほとんどの人がこの条例に賛成で、そもそもお酒を飲まないという若い人もいました。
そうなんですよね。最近の若者はお酒を飲まない人が多いです。
私には息子と娘がいて、２人とも結婚しましたが、その連れ合いも含め4人とも、ほとんどお酒を飲みません。私達夫婦は共通の趣味はお酒だけというぐらい、ほぼ毎晩飲んでいるのですが、彼らは「飲めない」のではなく「飲まない」。
仕事や親しい仲間との付き合いでたまに飲むぐらいなんですよね。
その方が体にはいいのでしょうが、秋の夜長おいしいお酒を飲むという楽しみがないのもつまらなそう……。

気象予報士・防災士　都庁・気象庁担当記者　　伊藤佳子