極意はがんばらない「ファシリテーションは何をもたらすのか？」

様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2024年9月16日、27日の浜松町Innovation Culture Cafeは、「ファシリテーションは何をもたらすのか？」をテーマに、Funleash CEO 兼 代表取締役・志水静香さんと、お店のマスターにそっくりな別人、早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんをお招きしました。1週目は「ファシリテーションの現状」についてお話ししました。※この日のファシリテーターはたがえみちゃんです。

志水：ファシリテーションは、アップデートされていると思っていて、いろんな意見を持っている人たちがいて、その方たちが、自分と周りの人を深く理解して、最終的にその場が最高の場になるように手助けをして、良い選択、決断になるように手助けする。プロセスは制御せず、最終的にそこにそこにいらっしゃる方が「良い決断したね」と思ってもらえるような場を作るのがファシリテーションと私は考えます。

田ケ原：それって会議のイメージですか？

志水：会議というか、人が二人以上いると意見が違ってくることがあるので、思っていることをちゃんと言えて、最終的に良い結果になったなと思える場、会議が多いんですけどビジネスだけではないかなと思います。

田ケ原：入山先生はファシリテーションってどう御覧になっていますか？

入山：僕経営学者としては、ファシリテーションが上手い方だということでお呼びいただいているからだと思うんですが・・・

志水：これ、ヨイショじゃなくて非常に優れたファシリテーターだと思ってます。私個人が思うに、ファシリテーションに求められるスキルって、共感力、質問力、傾聴力がありますが、入山先生はこの全てを持っています。

田ケ原：お話し戻しますが、ファシリテーションについて、どうお考えですか？

入山：これからは変化の時代で、イノベーションって言うのはとにかく知と知の組み合わせなんだと。ということは色んな離れた知見が組み合わさることで新しいアイディアや考えが生まれてくる。一番重要なのは多様性。でも多様な人たちが議論をするから、いろんな意見がでて当然対立することもいっぱいある。そういう環境で重要なのは、心理的安全性。そして誰もが喋れる。こういうことが、これからますます求められて、それを中心になって支えるのがファシリテーションだって思います。志水さん、どうですか？

志水：その通りです。なので、これから管理職・リーダーになる人は、ファシリテーション能力が絶対必要になります。さっき言った、共感、質問、傾聴はリーダーシップに必要なので・・・っていうことを6・7年前、入山先生に初めて会った時にお話ししたんです。

入山：それを僕がとてもよく覚えていまして、志水さんもともとギャップジャパンという会社の日本の人事のトップをされていましたが、その時にお話しされていたのが「私たちの会社は管理職全員をファシリテーターに”したんです”」っておっしゃったんです。「したい」じゃなく

続きはこちらから（※9月16日分は、9月17日に配信予定）
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本日のお客様
入山章栄さん
大学院修了後、三菱総合研究所に入社され、研究員・コンサルタントを経て、アメリカ・ピッツバーグ大学大学院に留学。その後、アメリカ・ニューヨーク州立大学バッファロー校で助教授を務め、2013年に日本に帰国。現在は、早稲田大学ビジネススクール教授として活動。教鞭をとる一方で、2019年に刊行した「世界標準の経営理論」は15万部超えのベストセラーとなるほか、京都市の戦略アドバイザーやイベントにおけるファシリテーターとしても活躍。いで立ちは、当番組「浜カフェ」のマスターに、極めて似ていますが別人。

志水静香さん
大学卒業後、日系IT企業に入社し、アメリカに赴任。外資系IT・自動車メーカーなどを経てギャップジャパンに転職され、人事本部長として人事制度基盤を設立。その他にも、総合人材サービス会社「ランスタッド」の取締役・最高人材開発責任者をはじめ、複数の企業で人事制度の構築、理念・ビジョン浸透、組織変革などを
牽引し、先進的な施策の導入実績をもつ。2018年には、株式会社Funleashを設立され、スタートアップ・大企業、自治体、教育機関など様々な組織に対して人材育成や組織の成長を支援。

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