建築業界の3Dプリンターの現状と課題
9月2日放送の「L is B presents 現場DX研究所」(文化放送 毎週月曜日20:00~20:30)は、日経アーキテクチュア編集長の木村駿氏をゲストに迎え、建築業界の3Dプリンターの現状と課題について詳しくお話いただいた。
松井佐祐里アナ(パーソナリティ)「まずは、日経アーキテクチュアについてご紹介致します。日経アーキテクチュアは、1976年の創刊以来、建築界の最新情報を提供し続けて来ました。一級建築士をはじめ建設会社や行政など、建築界に携わる方々に、意匠・構造・施工などの専門領域だけではなく、建築界を取り巻く社会・経済動向から経営実務までの情報をお届けする、建築の総合情報誌です。写真や図表を豊富に使い、月2回の発行でタイムリーに最新動向をお伝えしています」
L is B代表・横井太輔氏(パーソナリティ)「今、注目している、建設業界のDXに関する最新技術は何ですか?」
日経アーキテクチュア編集長・木村駿氏「建設3Dプリンターです」
横井「これは、どういうものですか?」
木村「簡単にいうと、モルタル系の材料を積み重ねていって、住宅とか大きな土木構造物を作っていく技術です」
横井「大林組さんのものを見せていただいたことがあるんですけど、マヨネーズみたいに段を重ねていく感じですよね」
松井「けっこう大きいんですか?」
木村「機械自体はすごく大きいです。産業用のロボットアームを使っていたりとか、クレーンを使っているものもあります」
横井「あんまり人手をかけずに、ずっと機械でやっていけるものですよね」
木村「これまで、コンクリートの建物を作る時、型枠を立ててその中にコンクリートを流し込む。3Dプリンターだとそのまま型枠もなしに、ニュル~ッとやっていけるのその分人手は減らせます。ですが、材料が高く、普通のコンクリートの数倍するものを使っているのでそこはけっこう高くなると思います」
横井「3Dプリンターで具体的にどんなものを作っているのですか?」
木村「最近だと小さい住宅がそれなりに出てきています。あとはグランピング施設とか。土木の分野だと橋の一部分を作ってみたりとか。何に使えるのか、皆さん探っている段階です」
横井「海外はいかがですか?」
木村「アメリカの会社で、住宅街を3Dプリンターで作っている事例もあります」
松井「3Dプリンターの需要が高まっていくと、建設業界にどういう影響を与えそうですか?」
木村「こういった技術が出て来たこと自体がすごく大きいと思ってます。3Dプリンターはデジタルで設計してデータを元にそのまま作れる、新しい作り方なんです。DXの時代の建設生産システムだと思っています」
「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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この記事の番組情報
L is B presents 現場DX研究所
月 20:00~20:30
『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…