「南海トラフ地震臨時情報・巨大地震注意」を発表

「南海トラフ地震臨時情報・巨大地震注意」を発表

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先週8月8日(木)午後4時43分頃、宮崎県日南市で最大震度6弱の地震が発生。
震源域が南海トラフ地震の想定震源域内である日向灘だったこと、モーメントマグニチュードが7.0だったことから、気象庁は初めて「南海トラフ地震臨時情報・巨大地震注意」を発表しました。



政府は防災対策の推進地域29都府県の707市町村に対して、地震発生から1週間、8月15日(木)17時まで、日頃からの地震への備えの再確認や、揺れを感じたら直ちに避難できる体制をとるよう呼びかけています。
(↓ 気象庁HPより 緑色に塗られた地域が防災対応を取るべき地域
赤線で囲まれた領域は南海トラフ巨大地震の想定震源域)

マグニチュード7.0以上の地震発生後、7日以内に巨大地震が発生するのは、数百回に1回程度です。
でも、普段の30年以内に70~80%の確率で発生する状況は1週間に直すと1000回に1回程度。
それに比べると数倍、確率が高くなっています。

引き続き、日頃からの地震への備えを再確認してください。
もちろん1週間過ぎたからもう大丈夫!となるわけではありません。

7月にこの番組に出演してくださった際、南海トラフ地震評価検討会会長の平田直先生は
「日本は残念ながら地震・火山・風水害などの自然災害が非常に多い国。
そこで生き延びるためには、自分の住んでいる地域の自然と環境をきちんと理解することが大切。
耐震化が重要だけど、難しければ家具の固定、寝室の家具の配置を変える、水・食糧の備蓄などできることから始めてほしい」
と話してくださいました。

今日11日現在、気象庁の発表によると、南海トラフ地震の想定震源域で、プレート境界の固着状況に特別の変化を示すような地震活動や地殻変動は観測されていないということです。

南海トラフ地震には関係なくても、9日夜の神奈川県で震度5弱の地震が発生したように、日本のどこかで強い揺れが起きても不思議ではありません。
地震への備えは進めておきたいものですね。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子 












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