台風5号、12日東北地方に上陸か？24時間に300ミリ、2日間で400ミリの大雨のおそれ

台風5号、12日(月)は暴風域を伴って東北地方に接近、上陸するおそれがあります。
10日(土)、気象庁と国土交通省は記者会見を開き、強く警戒するよう呼びかけました。

東北地方では、24時間に多い所で300ミリの雨が予想され、2日間で400ミリを超える所もありそうです。
東北地方で明日11日午後6時までの24時間に予想される降水量は多い所で150ミリ
その後、11日午後6時～12日午後6時までに300ミリ
その後、12日午後6時～13日午後6時までに150ミリ

東北の平年8月1カ月分の雨量は150～200ミリ。
気象庁の立原秀一主任予報官は24時間に300ミリの予想はかなりの危機感とし、厳重な警戒を呼びかけました。

全国的に猛暑が続いていますが、三陸沖の海面水温は平年より2～3度高く28度前後もあります。
勢力を維持したまま北上し、北日本に近付く見込みです。

台風が海上から直接東北地方に上陸すれば、記録がある中で3回目とレアケース。
過去2016年の台風10号が東北地方に上陸したときは、岩手県岩泉町で小本川が氾濫し、浸水した高齢者グループホームで入所者9人が亡くなるなど、死者不明27人と甚大な被害が発生しました。

立原予報官によると、今回台風が熱帯の温かな湿った空気を持ち込んでいること、
また台風の進路に高気圧が張り出し、台風を流す上空の風も弱く、台風の速度が時速10キロと遅いため、大雨となり影響が長引くとしています。
お盆休みや旅行を計画されてる方も多いと思いますが、気象庁は柔軟に対応してほしいとしています。

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気象予報士　防災士　都庁・気象庁担当記者　伊藤佳子