【アナコラム】砂山圭大郎「パリ五輪の注目は……」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼7月19日配信号 担当
砂山圭大郎アナウンサー
来週、パリに向けて出発します。
今、様々な準備に追われながら、これを書いています。
今回、世間的には男子バレーボールが一番盛り上がるだろうと思っています。
日本時間で、初戦は夕方4時。次戦が夜8時。
人気に加えて、試合の時間も非常に良いです。
(3戦目のアメリカ戦は、明け方4時か……)
序盤は柔道やスケボーの決勝も、日本時間の深夜12時頃からなので、大きな話題になると思います。
パリ大会は 競技の時間と日本時間の兼ね合いが、注目度にかなり影響すると思っています。
そんな中で、決勝は日本時間の深夜3時30分からになってしまうのですが……
今回、私が注目している一つがフェンシングの男子フルーレ団体です。
(かつては太田雄貴でおなじみのフルーレです。そこで止まっている方、アップデートを!)※敬称略、すみません。
男子フルーレ団体は、前回の東京大会で4位でした。
準決勝でフランスに敗れ、3位決定戦でもアメリカに敗れ、メダルにはあと一歩、届きませんでした。
選手たちをもう一段上げる、次のコーチを選任するにあたり、誰がベストなのか。
フェンシング協会が目を付けたのは、準決勝で日本を破り、東京の金メダルを獲得したフランス代表の一員、エルワン・ルペシュー(現フルーレコーチ)でした。
なんと東京五輪の対戦相手に、コーチ就任を打診したのです。
(もちろん指導力も踏まえて)
エルワンコーチは直近の日本選手たちの力を、直に体感しています。
そして、選手たちが東京で勝てなかった相手の指導なら、表彰台への壁が破れるのではないか。
その目論見は、ここまで当たっています。
男子フルーレ団体は、去年の世界選手権で優勝し、世界ランクは1位になりました。
パリではどうなるでしょう?
フェンシング発祥の地と言われるフランスでの五輪。
会場は、1900年のパリ万博のために作られた歴史的建造物グラン・パレ。
フェンシングとして、これ以上ない舞台が揃っています。
TEAM JAPANの旗手を務める女子サーブルの江村美咲選手や、前回大会で団体金メダルを獲得した男子エペも含め、今回はフェンシングが要チェックです。