7月は政府地震調査委員会委員長・平田直東大名誉教授にきく

7月は政府地震調査委員会委員長・平田直東大名誉教授にきく

Share

毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。

7月は東京大学名誉教授で、政府の地震調査委員会委員長、南海トラフ地震・評価検討会会長の平田直先生へのインタビューをお送りしています。
7月14日は「南海トラフ巨大地震」について説明いただきました。

「南海トラフ」とは、日本の西南沖、駿河湾から九州の日向灘沖までの深さ6000mぐらいの深い溝のこと。
この南海トラフからフイリピン海プレートが陸のプレート(ユーラシアプレート)の下に沈み込むことによって、時々大きな地震が起きています。
(↓ 気象庁HPより)



13年前、東日本大震災を引き起こしたM9の東北地方太平洋沖地震のような巨大地震が、西南日本の太平洋沖でも起きる可能性があるとみられています。
M8~M9の地震が、30年以内に70~80%の確率で起きると言われていますが、過去の歴史を見ると100~200年に1回大地震が起きていて、最期の昭和南海トラフ地震から80年経っています。いつ起きてもおかしくないということです。
過去の歴史記録からみると、大地震が度々起きているので、近い将来「南海トラフ大地震」が起こると…。

(↓ 気象庁HPより)


平田先生によりますと、地震学で、いつ、どこで、どれくらいの地震が起きるか「予知」はできないと。
でも、もし南海トラフでM9の巨大地震が起きれば、どこでどれだけ揺れるかは計算して推定はできるそうです。
もし、M9.0の地震が南海トラフで起きれば、神奈川県西部から鹿児島県にかけて広い範囲で震度6弱以上の地震が起きるとみられています。

災害大国・日本に住んでいる以上、地震への備えを心がけたいものです。
家具の固定、水や食料の備蓄、避難経路や避難場所の確認など日頃から進めておきましょう。

きょうの「防災アワー」聞き逃した方はradikoでぜひお聞きください。
来週は「南海トラフ地震・臨時情報」についてお送りします。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子




Share

関連記事

この記事の番組情報


防災アワー

防災アワー

日 5:05~5:15

防災をもっと身近に、もっとわかりやすく、生活目線でお届けしている番組です。

NOW ON AIR
ページTOPへ