村上信五くんと経済クン「新紙幣の肖像になった3人の偉人!その知られざる素顔とは?」

村上信五くんと経済クン「新紙幣の肖像になった3人の偉人!その知られざる素顔とは?」

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毎週土曜朝9時~放送している「村上信五くんと経済クン」。
7月6日(土)の講義は、7月3日に発行された新紙幣の肖像に採用された渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎をお勉強!
東京大学史料編纂所教授・本郷和人さんをお迎えして、経済クンらしく、偉人たちの華麗なるキャリアを勉強するのではなく人間味あふれるエピソードに迫りました。


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【東京大学史料編纂所教授・本郷和人(ほんごう・かずと)さん】
「東大教授がおしえる やばい日本史」「東大教授がおしえる さらにやばい日本史」の監修者。
子どもたちに「日本史好き?」と聞くと、だいたい「暗記物だから嫌い」と答える。
歴史上の人物に親近感を持って、日本史を好きになってもらいたいと書いた本。現在78万部売れている。
3年前にもこの本の紹介でご出演して頂いた。この2冊の書籍の中に、渋沢栄一・津田梅子・北里柴三郎も登場しているということで、本から3人のエピソードを教えてもらった。
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【渋沢栄一】
〇すごいところ
日本の資本主義の父。500もの会社を作った。そのうちJR・第一銀行(今のみずほ銀行)・帝国ホテルなど今も残っているものが多い。そしておよそ500もの慈善事業も行った。商工会議所も作った。

〇やばいところ
女性にだらしがない。子どもがあちらこちらに35人いた。この頃週刊誌があれば一発アウト。68歳の時に子どもを作って、周りの人に「すごいね」と言われ、「若気の至りで」と答えたという花sもある。決してモテるタイプではなかったが、自分からガンガンアプローチしていたのでは。
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【津田梅子】
〇すごいところ
日本人女性初の留学生。満6歳でアメリカへ。アメリカで研究者として成功できる才能そもっていたが、日本に帰ってきて女性の教育に一生を捧げた。35歳のときに、のちに津田塾大学となる女子英学塾を作った。

〇やばいところ
ほとんどない。ただ一つ…アメリカで生物学を学び、カエルの卵の論文が掲載された。教授は「このまま大学に残って科学者になればどうか」と勧めたが、「日本に帰る!」と帰国。すると「そんなに恩知らずとは!」とキレられたことがある。後に和解はしている。梅子は18歳の時に帰国して、周囲から結婚を勧められたが「私の前で結婚の話をしないで!」と怒った手紙が残っている。求婚されたこともあったが、生涯独身を貫いた。
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【北里柴三郎】
〇すごいところ
熊本県の豊かな農家の出身。勉強して東京大学医学部へ。その後ドイツへ留学。結核の研究をするコッホ研究所にて、特に破傷風についての研究で様々な業績をあげた。世界中からオファーがあったが、全て断って帰国。北里研究所を作り、ペスト菌を見つけるなど医学界で活躍した。

〇やばいところ
本人というより森鴎外のやばい話。北里さん自身はやばいところはない。北里さんがドイツに渡る前に東京大学の先輩に師事して勉強を教わっていた。その人が「脚気の原因は菌」と言ってしまった。柴三郎は「それは違う」と言ったが、「あいつは先生に逆らう」と袋叩きにあって干されていた時期があった。そこに救いの手を差し伸べたのが福沢諭吉。それで北里研究所が作れた。森鴎外は出世したいので北里柴三郎を思いっきり叩いた。また柴三郎がペスト菌を発見したとき「あれはフェイクニュースである」と森鴎外が日本の新聞に大きく書いてしまった。
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【本郷さんが考える“紙幣の顔”になってほしい人】
もともと紙幣の肖像は政治家が多かった。それが文化人になってきている。ただスポーツ関連の人がまだ誰もいない。20年後はアントニオ猪木さん、長嶋茂雄さんあたりか。その次は芸能界。そうなると40年後は村上さんか。
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まだ生活の中で新紙幣には触れていませんが、渋沢栄一のエピソードが強すぎて、1万円札を見る度にそのエピソードを思い出しそうです…。偉人も人間ですね。
坂口愛美

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「経済初心者」の村上信五が、ゲストの方に教えを請いながら 「お金」に強くなってゆく番組です。 「お金持ち」しか持っていない情報を イチ早く皆さんに提供できるよ…

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