【アナコラム】太田英明「エビ、イカ、タコ、カニ、カイ」

【アナコラム】太田英明「エビ、イカ、タコ、カニ、カイ」

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!

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▼5月10日配信号 担当
太田英明アナウンサー

いつも大変お世話になっております。文化放送の太田英明です。
突然ですが、あなたは、アレルギー、お持ちですか。
私はまず、花粉症持ちです。対策のため、毎年年末、鼻の粘膜をレーザーで焼く手術を行っております。

花粉症は対策を取れるのですが、対策の取りようがないアレルギーもあります。
それは、エビ、イカ、タコ、カニ、カイのアレルギーです。
もう何年も、エビ、イカ、タコ、カニ、カイは食べておりません。記憶に残っている味は好きなので、食べたいのですが、食べると、まず耳の後ろが痒くなります。その後、消化器官全般が不調を来たし、気持ちが悪くなり、全身の倦怠感に襲われます。

気づいたのは小学生の頃。給食で出てくる八宝菜を食べると、必ず気持ち悪くなってしまって、何でだろう、と訝しんでいたところ、のちに、アレルギーと判明した次第です。
人によっては、「気のせいだ」と仰る方もいますが、ある料理を食べたところ、気持ちが悪くなり、後で調べてみたら、エビ、イカ、タコ、カニ、カイが使われていた、ということもありましたから、気のせいではないと思います。

困るのが、例えば複数で中華料理店に行ったときなど。
皆さんが次から次へとエビ、イカ、タコ、カニ、カイを使った料理をオーダーします。そのままだと私が食べるものが無くなってしまうので、頼み過ぎだとはわかっていても、もう一皿、二皿、エビ、イカ、タコ、カニ、カイを使っていない料理をオーダーすることになります。

結婚式などで、フルコースの料理が出されるときも困ってしまいます。
たいてい何皿か、エビ、イカ、タコ、カニ、カイが使われた料理が出てきます。
何も手を付けず、料理のお皿を下げてもらう時は、本当に申し訳なく、残念な気持ちでいっぱいになります。最近では、事前に苦手な食材を訊いてくれるレストランやホテルもありますが、そんな気遣いは大変ありがたいです。

仕事にも、悪影響があります。
まず、エビ、イカ、タコ、カニ、カイの食リポが出来ません。仕事の幅が狭まってしまいます。
また、ラジオショッピングも大変です。特にカニが連続して商品になる時期などは、試食が出来ませんので、コメントも制限されます。写真を見て、「大きいですね」とか、「凄い量ですね」とか、「安いですねぇ」などとしか触れられず、関係各位にご迷惑をお掛けし、申し訳ないなぁ、と思います。

何年か前に、アレルギー科の病院で相談してみましたが、エビ、イカ、タコ、カニ、カイのアレルギーは、厄介な代物で、有効な対処法はないとのことでした。
私はいつの日か、エビ、イカ、タコ、カニ、カイのアレルギーに対する特効薬が開発されることを、願っています。
このまま、エビ、イカ、タコ、カニ、カイを食べずに一生を終えることは、残念でならないのです。
あぁ、一度でいいから、エビ、イカ、タコ、カニ、カイをビクビクせずに、思いっきり食べてみたいっ!!!

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