日本政府、国産半導体の積極支援 その背景に「世界争奪戦」〜6月3日「おはよう寺ちゃん」
6月3日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、読売新聞の国産半導体を政府が積極的に支援するという記事を取り上げた場面があった。昨日の成長戦略会議で発表された実行計画の素案に、国産半導体を積極支援する内容が含まれていることについて、寺島アナと木曜コメンテーターでストラテジストの嶋津洋樹氏が議論を交わした。
嶋津洋樹氏「国にとって必要不可欠な対策」
政府は研究開発基金を活用し、日本の半導体産業の再興を、積極的に支援することを明記した。脱炭素社会実現に向けた水素ステーションなどの関連施設の設備も行う。与党との調整を経て、今月中の閣議決定を目指す。
これに対して嶋津氏は、「何を重視するか(調査して判断すること)はけっこう難しくて、日本政府にその力はない。誰にとっても世の中で次に何が起こるか判断するのは難しいが、半導体はあらゆるものにも入っていて重要なものだとわかっていて、他国に依存するのは国にとってマイナスになる。必要不可欠とわかった対策」と分析する。
寺島アナは「材料の一部や研磨の技術はあるので、優位に立っているうちになんとか自国でも半導体を作りたいところ」と半導体の国内製造の可能性に言及した。同時に、半導体をめぐる世界情勢と素案の内容も紹介。
「素案ではヨーロッパやアメリカでは数兆円規模の支援を打ち出していることを念頭に、他国に匹敵する取り組みを早期に進めると強調。先端半導体生産拠点の国内立地や研究開発のほか、データセンターの中核拠点5カ所の整備などに取り組むと示した」(寺島アナ)
この説明を受け、嶋津氏は「世界的に、半導体がないと何も進まない」ことを強調。「AIやビッグデータへの解析に半導体が必須であり、国の戦略として囲い込むような動きがグローバルにできている(中略)。こういう動きに乗り遅れるわけにはいかない」と半導体の重要性を繰り返し主張した。
最後に寺島アナが国産ワクチンの例を取り上げ、「ある時期にケチったばかりに(他国に)差をつけられてしまった。(半導体の件について)しっかりお金を出すのがポイントでしょうね」と議論をまとめた。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。 またYouTube公式チャンネルではLIVE配信と、放送後にアーカイブでお楽しみいただけます。
2021/06/03/木 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時~6時 | 文化放送 | radiko
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