御幸毛織、ウールを畑に撒くユニークな取り組みとは?

御幸毛織、ウールを畑に撒くユニークな取り組みとは?

Share

6月17日放送の「L is B presents 現場DX研究所」(文化放送 毎週月曜日20:00~20:30)は、御幸毛織株式会社 経営企画部 部長の神部成樹氏をお迎えし、力を入れる取り組みや今後のビジョンについて、詳しくお話いただいた。

松井佐祐里アナ(パーソナリティ)「御幸毛織株式会社のプロフィールをご紹介致します。御幸毛織は明治38年、1905年の創業の毛織物メーカーです。原毛から製織、仕上げまでの徹底した一貫生産主義にこだわり、生地の品質と感性で、安定した高品質な洋服をお届けしています。伝統と最新技術の融合を果たした日本随一の服地メーカーとして、ジャパンクオリティを発信し続けています。強みってどんなところですか?」

御幸毛織株式会社 経営企画部部長・神部成樹氏「やはりこの120周年を迎えるこの御幸っていうブランドですね。BtoCの事業の中でのブランド力というのはすごいものがあるなと感じてます」

L is B代表・横井太輔氏(パーソナリティ)「私は洋服が好きで、スーツとかよく見るんですけど、御幸さんのロゴをよく見たことがあります」

神部「ありがとうございます」

松井「今、一番力を入れている取り組みは?」

神部「廃棄する綿を使ったウールの畑プロジェクトですね」

横井「どういうプロジェクトですか?」

神部「我々のその製造工程の中で、ウール、羊の毛を使う中で機械から落ちてしまう毛があるんですよ。それを何か使えないかな?ということで、畑に撒いてみました。そしたら、撒いてるところと撒いてないところの成長の差がすごかったんです。調べてみると、ウールのタンパク質の中の窒素の成分がすごく多いことがわかりました。これは使えるなということで、スタートしました」

横井「羊の毛を畑に撒くと、畑が温まる感じですか(笑)」

神部「どうしても風で飛ぶので、土の中に埋めます。5週間ぐらいで土に還っていくんですね」

横井「どんなものを作ったんですか?」

神部「お茶の農家さんと組みました。三重県は実は日本で3番目のお茶の産地なんです。特産品としてかぶせ茶といって、取る前の2週間は黒いシートをかぶせて、日を当てないようにして、味を変えるというのがあります。1年2年ぐらい前からそこで実験しまして、この前、商品としてかぶせ茶とほうじ茶が出来上がりました。お茶屋さんに、ほうじ茶の方は美味しいよ、早く出そうよって言われました。私も毎日飲んでます」

横井「面白いですね~」

松井「今後のビジネスのビジョンを教えてください」

神部「今までは物を作って販売するっていうことで、作って売って終わりということだったんですけど、それを売って始まるっていう形に変えたいなと思ってます。我々、オーダースーツを販売させていただいてますので、お直しとかも得意なんですよね。その部分でやはりずっと繋がり続けることが必要かなと思います。我々の会社というのは、50歳以上の方の知名度は高いんですけど、それ以下の方の知名度はすごく低いんです。親から子に伝えるというふうにもしていきたいですし、何かのきっかけでうちと繋がった方を大事にする。そうして、うちの会社の価値も上げていきたいと考えています」

「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


L is B presents 現場DX研究所

L is B presents 現場DX研究所

月 20:00~20:30

『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…

NOW ON AIR
ページTOPへ