黒部ダムなど手掛ける“安藤・間”、現場職員に好評のアプリとは?
6月3日放送の「L is B presents 現場DX研究所」(文化放送 毎週月曜日20:00~20:30)は、株式会社安藤・間 建設本部建設監理部システム運用監理グループ長の澤正樹氏をお迎えし、力を入れる取り組みなどについて詳しくお話いただいた。
松井佐祐里アナ(パーソナリティ)「まずは、企業プロフィールをご紹介させて頂きます。株式会社安藤・間は、2013年4月、建築に強みを持つ安藤建設と、土木に定評のある間組が合併して誕生した、総合建設会社です。土木事業では生活の基盤である道路・鉄道などの交通網、上下水道・電気などのライフライン、エネルギー施設など社会資本の整備を担い、環境対策から防災減災を含めた社会資本の維持更新などで社会のニーズに応えています。建築事業では計画段階から設計、施工、メンテナンス、リニューアルまで、建物のライフサイクルすべてにわたってお客様をサポートし、お客様にとって最適な建物、サービスを提供しています。改めまして事業内容を詳しく教えて下さい」
株式会社安藤・間 建設本部建設監理部システム運用監理グループ長 澤正樹氏「事業内容は、総合建設業いわゆるゼネコンですので、皆さんが目にした・聞いたことがあるような構造物を造っています。例えば、土木でいえば、黒部ダム、青函トンネル、関越トンネル、建築でいえば、東京ビッグサイト、ららぽーと(埼玉県富士見市)、名古屋城本丸御殿の復元、などです。また、再生可能エネルギー事業も行っております」
L is B代表・横井太輔氏(パーソナリティ)「澤さんが今取り組んでいるお仕事は?」
澤「ICTツールの調査・検証・普及推進を行っています。それ以外にも、必要に応じてICTツールの開発も行っています。具体的には、現場が特に必要とする安全・品質等に関する情報をiPad・スマホで簡単かつ横断的に閲覧できる専用アプリを開発し展開しました。以前から安全や品質に関するマニュアルは社内ポータルで閲覧できていましたが、現場のほうから“マニュアルを探し出すまで時間がかかる”“マニュアルの文章を読み、理解するのに時間がかかる”“欲しい情報が散在している”といった問題がありました。そのため、昨年に全現場にアンケートを行い、現場職員のニーズを改めて確認し今回の現場専用アプリを開発しました」
松井「アプリ誕生の経緯を教えてください」
澤「以前の問題としては、先ほど説明したように“マニュアルを探し出すまで時間がかかる”、“マニュアルの文章を読み、理解するのに時間がかかる”などの声が現場職員から数多く上がっていたことです。その他に、ICTツールやシステムを導入すると、まずは、操作マニュアルを読み、操作を覚えることから始める必要がありましたが、これは現場職員にとっては非常に大きなストレスになっていました。そこで、“現場が必要とする情報を一元的に集約し、かつ横断的に閲覧できるようにする”“マニュアル類は文字ではなくイラストや動画でわかろやすく説明する”“操作マニュアルがなくても直感的に操作できる”ことを条件に開発することにしました」
横井「実際使った方の声はいかがですか?」
澤「アプリのダウンロード数もまもなく1000を超えそうな勢いです。今までにないくらい評判はいいです」
「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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この記事の番組情報
L is B presents 現場DX研究所
月 20:00~20:30
『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…