創造の種はホームセンターにあり「ワクワクする未来を描くために必要なものとは」

創造の種はホームセンターにあり「ワクワクする未来を描くために必要なものとは」

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様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2024年5月13日、5月20日の浜松町Innovation Culture Cafeは、「ワクワクする未来を描くために必要なものとは」をテーマに、常連さんにショートショート作家の田丸雅智さん、お客様に株式会社ソラコム 上級執行役員Senior VP of Engineeringの片山暁雄さんをお迎えしました。最初は、数々の企業で発想法のワークショップを行う田丸さんにお話を伺いました。

入山:田丸さんは、色んな企業向けにワークショップをやっているわけですけど、そのときにカギになると心がけていることは?

田丸:僕は書き方講座を二部構成でやっているんですけど、第一部は荒唐無稽で良いと言っていて、第二部で読み解きというのをやっています。第二部は、現実に何がいるのか?例えば、タイムマシンは今はできないけど、こんなことならできるんじゃないか?とか、現実に寄せます。荒唐無稽の度合いの高い物、低い物(限りなく現実に近い物)がありますが、低い物はアイディアの力で現実とズラすイメージです。

入山:片山さんは、会社のテクノロジーのトップとして、未来を描く際に心がけていることは?

片山:少し先の未来やこうだったらいいなというのは、意識しています。技術的に、コスト面で難しかったりすることもあるけど、そういうのが現実的に追いついてくると良いなと思っています。

入山:今日のテーマは、想像力・発想力なんですけど、片山さんはそういう発想が昔から出来たんですか?

片山:昔から物を作るのが好きで、プラモデルでもこのプラモデルのこの部品を組み合わせられるなと思っていたり、例えばレゴブロックのこういうものがあれば、こういう仕組みが作れるなとかは、よく想像していました。他にも、私ホームセンターに行くのが好きで、ここには創造の種がいっぱいあるんです。水道管のコーナーで、このパッキン、○○に使えるなとかほかの業界の部品と組み合わせるのはよくやっていましたね。

入山:田丸さん、いかがですか?

田丸:共感します。まさにホームセンターは宝の山で、僕の場合は空想に飛ばすことが多いんです。しかし、それが片山さんは現実で何かを作られるという違いなのかなと。

入山:片山さんはいかがですか?

片山:考えは結構近いなと思います。ある物は、特性を持っていて、それってある特定の業種だけに使えるのではなくて、別の業種でも使える。例えば、金属を磨ける薬剤があったら、それって金属以外に使えないのかなと、光らせるという意味合いだともっと別のものに使えるんじゃないかとか、「光らせる=平滑になる」だから、滑るようなところには使えるんじゃないかとか。特性を変換することで別のところに使えるというのはありますね。

さらにこの後、簡単にできる「創造力が発揮される環境」についても!続きはこちらから。



本日のお客様
田丸 雅智さん
2011年に作家デビュー。その翌年に、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞を受賞。また2020年度からは小学4年生、2021年度からは中学1年生の国語の教科書にそれぞれ作品が掲載。現在、執筆活動の他、坊っちゃん文学賞では審査員長を務め、ショートショートの書き方講座、企業向けのワークショップ「ショートショート発想法」なども開催され、幅広く活躍。今年2月には「令和じゃ妖怪は生きづらい」、3月には「白線以外、踏んだらアウト」をそれぞれ光文社から発売。

片山暁雄さん
大学卒業後、鍵の製造メーカーに就職し日産自動車向けのドアロックやドアハンドルの生産技術を担当。翌年、金融系システムベンダーに転職し、プログラマとして、金融機関向けのウェルス・マネジメントシステムやポートフォリオ管理システムの設計構築を行う。業務のかたわら、仕事で知り合ったITエンジニアとオープンソースプロジェクトや勉強会、イベントに登壇。さらに2011年、Amazon Data Service Japan、現在の「AWS」に入社、ソリューションアーキテクトとして大企業や金融機関の顧客を担当。当時の上司で現在ソラコムのCEO玉川憲さんによる起業の話を受けて、2015年にソラコムに入社。

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