偶然?それとも計画的?「最愛の仕事の見つけ方」
様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。
2024年4月1日、8日の浜松町Innovation Culture CafeはForbesJAPAN5月号とのコラボ企画。テーマは「最愛の仕事の見つけ方」。ご来店されたのは、益財団法人 山田進太郎D&I財団COO・石倉秀明さん、マネックスグループ取締役兼執行役・山田尚史さんをお迎えし、「最愛の仕事の見つけ方」というテーマでお話しします。
入山:石倉さんに伺いたいのですが、自分のキャリアの積み重ね方はどうご自身でみていますか?
石倉:偶然の積み重ねですよね。大学中退後にフリーターでテレアポのバイトをしていたんですけど、10年くらいやってる先輩がいて、その人が年収800万とか1000万稼ぐんです。これをみて、自分も就職しないとフリーターのままだなと思って、求人誌を買いに行き、そこにリクルートHRマーケティングの募集があって、3年限定契約社員になります。何の仕事かは知らなかったんですけど、行ったのはタウンワークやフロムエーの営業だったんです。
入山:石倉さんの場合は、理想があって突き進んだのではなく、目の前を生き抜くためというか。
石倉:そうなんです。自分のキャリアを困らなくするために仕事を選んだんですね。自分中心に会社を選んで。
入山:現在の山田進太郎D&I財団は、これは最愛の仕事ということなんですか?
石倉:どうなんですかね(笑)
入山:え!?ちょっと(笑)
石倉:ただ、仕事選びにおいて、「このテーマをやりたい」と思って仕事を選んだのは、これが初めてなんです。
入山:やっぱり、石倉さんは生きていくための事情で転職しているんです。そこでの結果の出し方と仕事の選び方のふり幅がすごいんですけど。山田さんは、どんな風に仕事を選んだのですか?
山田:僕の時は、東大の松尾研究室に入ったのも、SFが好きで、「機械学習おもしろそう」って思ったのがきっかけで、しかも当時ディープラーニングが出始めで、「この技術が世界を変えるんじゃないかな?」っていう時に上野山さんっていう先輩に出会って…
入山:それで、そこからPKSHA Technologyを立ち上げたと。あとは、マネックスを経て、プロフィールにある推理作家家になられますが、これはいつごろからなりたいなと?
山田:漠然と小さい頃から、この夢はあって。
入山:小さい頃の夢をかなえたわけですね。山田さんは、最愛の仕事の見つけ方という意味では、ある意味昔からやりたいことが見つかっていて、可能性があるかもってことで、踏み出したっていうことですね。
山田:そうですね。
あまりにも正反対なお二人の仕事選び。皆さんはどちらですか?もしくは、今後どうやって仕事を選びたいですか?そのヒントが、この後語られています。
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本日のお客様
石倉 秀明さん
早稲田大学3年時に、体調を崩し中退。フリーターを経て、株式会社リクルートHRマーケティングに3年限定契約社員で入社。そこでMVPを獲得し、正社員になられます。そこから当時5名の株式会社リブセンスへ転職し、上場を経験。さらに、DeNAで営業責任者や人事責任者を務め、2016年より株式会社キャスター取締役に就任。創業時より全員がフルリモートワークで働いており、現在では1500名以上の規模に成長。今年2月より山田進太郎D&I財団のCOOに就任。
山田 尚史さん
開成中学・高校を経て、東京大学理科一類に進学し、工学部松尾研究室に所属。その後2011年に、ソシデ知的財産事務所に入所されました。2012年には、「AppReSearch」、現在の「PKSHA Technology」を設立し、代表取締役に就任。2021年よりマネックスグループ取締役、さらに2022年よりマネックスグループ取締役兼執行役に就任。ビジネスに邁進される一方で “白川(しらかわ)尚文”のペンネームで執筆活動も行い、宝島社が運営する、第22回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞を受賞し、今年の1月に、古代エジプトを舞台に、ミイラ消失事件の真相に挑むミステリー作品『ファラオの密室』を刊行。
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浜松町Innovation Culture Cafe
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浜松町の路地裏にひっそりと佇むカフェ「浜松町Innovation Culture Cafe」 経営学に詳しいマスターが営むこのお店には、様々なジャンルのクリエ…