桂三四郎が昨年末、道端で助けた男性との奇跡的な話に甲斐アナも感動！

桂三四郎「僕ね、今年の目標を『徳を積むこと』と決めてるんです。人に対していいことをするとか、人を助けるとかでまわりまわって自分もみんなもハッピーになったらいいなと、そういう目標を掲げてるんです」

甲斐彩加アナ「いいですねえ！」

三四郎「で、これ去年の12月の頭ぐらいに東池袋から護国寺に向かう、高速の下のあたりの道を歩いてたら、体調が悪そうな初老の男性が歩いてはって。苦しそうに『ハァ～ッ！』って言うてるんです。すぐに『大丈夫ですか！』って。徳を積むって決めてるから」

甲斐「はいはい！」

三四郎「男性は『（苦しそうに）大丈夫です！』って言うけど全然大丈夫じゃないから、すぐ救急車を手配して。で、救急車が来たら救急隊員の方に『これこれこういう状態で』って説明をして。最後に男性に『ありがとうございました、お名前を教えていただけますかっ！』って言われたんです。その時に僕、悩んだんです。徳を積むって言ってるのに、ここで『桂三四郎です』って言うと、なんか後から見返り求めてるみたいでイヤでしょ？」

甲斐「ああ～っ、確かに！」

三四郎「で、ぐっと悩んで『……野津です』って、本名を答えたんです。で、救急隊員の方がその男性に『どうやって来られたんですか？』って聞くと『あ、車で来ました！』って言うんで後ろを見たら、その人が乗ってきたであろう車がありまして。それが青い、艶消しのめちゃめちゃ高そうなベンツだったんです」

甲斐「ほわ～っ！」

三四郎「ビックリして。車の形式を確認してこの人がどういう人なのか一応記憶に留めとこうと調べたら、その車が新車価格で2850万円するんです」

甲斐「ええーっ！　超お金持ち！」

三四郎「その時に僕ね、心の底から『桂三四郎ですって言うときゃ良かった！』と。『マジで何で言わへんかったんやろ？』ってすごい後悔したんです。でも、救急車で運ばれて行く人に向かって『桂三四郎でした～っ！』って言うのも絶対おかしいでしょ、そんな奴（笑）」

甲斐「そうですね（笑）」

後日、三四郎さんが豊洲で車を運転している時に、この男性の乗る車に遭遇。横付けするも、男性には不審者と思われたようで逃げて行ったという。そんな話を前回の『くにまる食堂』出演時に話したら……

三四郎「僕が2月23日に、神楽坂の毘沙門天ってお寺で独演会をする予定やったんですけど、そこに『花を贈りたいです』って男性から連絡があった。『花ってどなたやろう？　お寺なんで花を贈られても』と思って聞いたら、『2月13日の「くにまる食堂」にて、三四郎さんが初老の男性を助けたっていう話をされていましたが、私はその初老の男性の秘書です』と。で、『花を贈りたい』って言うんで、これこれこういう事情でダメなんです、とお断りしたら、今度はその男性からも直接電話があって『お花残念ですけど辞退させていただきます。昨年12月8日は大変お世話になり、本当にありがとうございました』と。『私は、同世代の代表である野村邦丸さんの昔からのファンでして、三四郎さんのことは実は「くにまるジャパン極」にゲストで出演された時から知ってました』と」

甲斐「ええーっ！？」

三四郎「『ずっと私は、くにまるさんのラジオを聴いてきてたんです』と。『まさか、助けていただいたあの野津さんが、話が面白くセンスのある桂三四郎さんだとは、想像もしませんでした。重ねて、お礼申し上げます』と、メールをいただいたんですよ！」

甲斐「何この出来過ぎたお話！！」

三四郎「スゴないですか、これ。『ラジオの力って凄いな！』と思って。で、『前回「くにまる食堂」に出してもらった時に言ったから、これ今回メールを持って来て邦丸さんに聴いてもらおうと思ってたら、今日いないのよ！（笑）。どうなってんのよ！　うまいこといかんなあ！（笑）』

「くにまる食堂」は平日朝11～13時、文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。