作詞家・森浩美、ブラックビスケッツ「Timing」の誕生秘話を語る!
3月11日の「おとなりさん」(文化放送)は、作詞家・小説家の森浩美さんが出演。森さんが手掛けた曲の思い出を語っていただいた。
文化放送・坂口愛美アナ「森浩美さんのプロフィールをご紹介します。作詞家・小説家として活躍されている、森浩美さん。作詞家としてのデビュー作“荻野目洋子Dance Beatは夜明けまで”を皮切りに、SMAPをはじめとした国民的ヒット曲の作詞をされています。作詞以外にも、“家族”をテーマにした小説・朗読劇も手掛けています」
平子祐希「森さんが手掛けた作品が荻野目洋子さんの“Dance Beatは夜明けまで”、田原俊彦さんの“抱きしめてTonight”、知念里奈さんの“Wing”、SMAPの“笑顔のゲンキ”“$10”“オリジナルスマイル”“しようよ”“はだかの王様”“青いイナズマ”“shake”“ダイナマイト”、平子のカラオケの履歴を読んでるかのような(笑)」
坂口「“オリジナルスマイル”も好きだな~」
平子「(ダイナマイトの)“Dynamiteなhoneyでもいいんじゃない”ってすごいですね」
森浩美「これ普通怒られますよね」
平子「文法として成立してるかはわかんないけど、熱として入ってくるというか」
森「作詞は詩人のほうの詩じゃないので。あくまで音との調和。音が先だから、どんなに良い詞を書いても音にのってなかったら耳に入ってこないでしょ。耳に入らない=わからない、売れないっていうことですよ」
平子「様々な作品の中で、思い入れが強い曲って何ですか?」
森「ブラックビスケッツの“Timing(タイミング)”は、森浩美という作詞家の集大成。音にのせるという意味合いでは完璧かなっていう」
平子「タイミングもスタミナも書いてるんですね。」
森「ナンちゃん(南原清隆)がプロデューサーという立場で、Tプロデューサーとナンちゃんと僕とでしゃべってて、タイミングって合わせたほうがいいよねっていう詞を、実は1回書いたんです。それで、ナンちゃんが“これでもいいんですけど”って言って、これでもなら良くないってことだなって、うーんってみんなで考えた。突然、ナンちゃんが、“ビビアンがね、間がすごい悪いんだけど、場がすごく和むんですよね~”ってぼそっと言った。それで、そうか、逆でいいんだ。合わせるのがいいよねって方よりもずれててもいいよねって方向に書いたら面白いかなって思って、帰って、1時間で書いて送った。」
平子「歌詞はまさにお話通り」
森「いろんな要素が重なってヒット曲は生まれる」
平子「なんてことない、ぼそぼそっとした言葉を拾う力がすごく必要なんですかね?」
森「そうね。拾う力もあるけど、いいパスを出してくれるプロデューサーがいるといいよね」
平子「貴重な話ですね~」
「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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