バブル時代の「フリーアルバイター」が復活か?今あえて“非正規”選ぶ若者が増える理由とは
3月4日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、非正規雇用の増加について意見を交わした。
時給も上がり非正規でも食えるようになって増えたのでは?
非正規の働き方をあえて選ぶ人が増えている。25~34歳のうち、都合の良い時間に働きたいとして非正規になった人は2023年に73万人と、10年前より14万人増えた。一方、「正規の職がない」ことを理由にした非正規は半減した。地方自治体で働く非正規公務員の数が2023年度は74万2725人に上り、調査を開始した2005年度以降で最も多くなったことが総務省のまとめで分かった。自治体の財政難の影響などもあり、正規公務員は近年、280万人前後で推移しており、働く5人に1人が非正規公務員になる計算だ。総務省は2005年度から3~4年ごとに非正規公務員数を調査している。2005年度は45万5840人で、その後は増え続けている。前回調査の2020年度は69万4473人で、2023年度は6.9%の増加となった。一方で、正規公務員数は1994年度の328万2492人をピークにその後は減少傾向になり、2010年度以降は270万~280万人で推移。最新の22年度は280万3664人だった。
寺島アナ「あえて非正規という働き方が増えてるんですね」
上念「これ実はバブルの頃に多かったんです」
寺島「あー、ありましたね」
上念「あの頃は『フリーアルバイター』と言われていた人たちがいました。あえて正規では働かず、日本で半年ぐらい働いたら海外に行くみたいなね。それが復活してきた。時給も上がってるし非正規でも食えるようになってきたってことじゃないですか。だから、こういう人が増えてくるんじゃないですかね。期せずして働き方改革達成、みたいな。あの頃、派遣とかができたのは、正社員の雇用だけじゃなくて、もうちょっと多様な働き方を認めようということで、派遣がオッケーになったんですけど、その後デフレになったんで、これが悪用されて、ブラックの代名詞みたいになっちゃったんですが、30年の時を経て、やっと本来の意味に帰ってくるのかなという感じです」
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