【西武】木瀬翔太投手インタビュー 指名されたときに「みんなが立ち上がって喜んでいる風景を見たら、頑張らないといけないなと思った」
1月30日放送のライオンズエクスプレスでは、育成ドラフト5位ルーキー木瀬翔太投手にインタビューした模様を放送した。高校時代のことやプロ志望届を出した時の心境を訊いた。
――京都府立北嵯峨高校での3年間はどのような日々だった?
木瀬「最初の1年は全然結果が出ずに、気持ちだけが先走ってしまい練習をしませんでした。2年生になってから危機感というか、下の学年も入ってくるということで、このままじゃ駄目だなとわかったので、とりあえず2年の夏まで半年間本気で頑張ってみようと思ったらうまい具合に球速も伸びていって、体も大きく強くなって、そこで結果が出たので野球への意識が強くなっていったという感じでした」
――一番重要視していた練習メニューは?
木瀬「ウエイトトレーニングを頑張っていました。1年生の頃にやっていなかったわけではないのですが、監督の目が届かないところだったのでさぼっている自分もいた。そこで踏ん張れるかどうかという考えに徐々になってきて、そこからですね結果がついてきたのは」
――入学当初の球速130キロから16キロアップしたと聞いていますが、間違いないですか?
木瀬「そうですね」
――体ができるとこれだけ伸びるものですね?
木瀬「(球速の)上げ方は人それぞれだと思いますが、自分はそうやって上げていきました」
――北嵯峨高校の牧野隆史監督は「木瀬は真っすぐが強く一番の生命線」だとおっしゃっています。木瀬投手にとっても一番自信がある球?
木瀬「そうですね。真っすぐにはこだわってきました。速さだけでなく、キレとか球の伸びとか、日によって波があるが、その波をなくすために真っすぐには気を遣ってずっと磨いてきたので、監督さんからそう言ってもらえるということは自分でも納得いっているのでよかったです」
――最後の夏の京都府大会では、ほとんど変化球を使わずに投げたゲームがあったと聞いたが?
木瀬「いや、そうなっているが(変化球を)使っています実は」
――なのにそのような報道になっている?
木瀬「(変化球を)投げたと言っていると思うのですが、次の日にスマホや新聞で記事を見たらそう書いてあって、『投げたのにな』と思った……。でもフォークとかスライダーしか投げていないし、そんなに多く投げたという印象はないです。真っすぐを中心にという感じですね」
――プロ志望届を出す決断はスムーズでしたか? それとも悩みましたか?
木瀬「出す決断はスムーズでしたが、出した後に少し悩みました。『これで良かったのかな』という悩みがあって、牧野監督にも話しました」
――指名がない方がいいなと思った部分もあった?
木瀬「多少ありましたね。自分自身、地元からもあまり出たことがなく、京都の亀岡市という高校からは少し離れたところに住んでいて、高校までは山を越えて電車で行かなければいけなくて、高校に行く前は電車にすら乗ったこともなかったので不安とかがいっぱいあった。それなら大学に行って4年間、社会の経験とかもあるので、そうした方がいいのかなと思いながら出した後に悩んでいました」
――指名された時の思いはどうでしたか?
木瀬「選ばれたときはみんなで見ていたのですが、みんなが立ち上がって喜んでいる風景を見たら頑張らないといけないなと思いました」
――プロ1年目が終わる頃、どんな選手になっていると思いますか?
木瀬「今年は試合の結果云々よりも、自分の体をもう一度見つめ直して、まだまだ不安な部分や怪我の恐れがあるので、そういう部分をなくしていって、来シーズン良いスタートが切れるように、そこから徐々に3軍、2軍、1軍と上がっていって下がらないようにという体作りをしていけたらいいなと思っています」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー
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