【お天気気象転結】銭湯の魅力とは……『豊洲 先客万来』と東上野『寿湯』
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼2月16日配信号 担当
伊藤佳子
今週は季節外れの暖かさとなった日もありましたが、夜は暖かなお風呂に浸かりたくなる人も多いかと思います。
2月1日に豊洲市場に開業した「豊洲 先客万来」。
温浴棟8階には誰でも無料で楽しめる「先客万来 足湯庭園」があって、私が取材した日には東京湾や豊洲の風景、遠く富士山も見えました。
ただし「豊洲 万葉倶楽部」の露天風呂やサウナ、10階にある360度パノラマの足湯庭園などを楽しむにはセット入館料・大人3850円が必要で、岩盤浴にはさらに1500円かかります。インバウンド・観光客向け料金と感じます。
一方、2月6日「風呂の日」には、台東区東上野の稲荷町駅からほど近い「寿湯」で銭湯の魅力を発信するイベントがありました。
ビームス(BEAMS JAPAN)と牛乳石鹸、今年100周年を迎えた都営バスがコラボしたプロジェクト「銭湯のススメ〜都営バスでめぐる編~」銭湯スタンプラリーなどが3月22日まで行われているのです。
「寿湯」の浴室内の壁には、牛乳石鹸でおなじみの牛や都営バスのキャラクターが登場する「銭湯のススメ」のイラストが大きく描かれ、都バスも同じイラストにラッピングされていました。
燃料の高騰、後継者不足という課題を抱え、都内の銭湯は15年前のほぼ半数に減っています。
創業70年を迎える寿湯、三代目の長沼亮三さんは「ガス・電気などの光熱費が以前の2倍以上になり厳しい状況は続いているが、老若男女幅広い年代が来店してくれている」と話してくれました。
確かに開店時間になると、高齢者・若い女性・外国人家族らが続々とやってきます。
話を聞くと……
若い女性「デスクワークでコリコリなので、さっと行けてさっと健康になれる。エステに行くよりかなり安い」「熱いお湯と水風呂、交互に入るのが大好き。はまってます!」
高齢男性「生活の一部、毎日来てる。銭湯の魅力?気持ちいいからに決まってるじゃない!」「近いし40年来てる。内風呂だと死んじゃうから!(私「え?」)外とお湯の温度差で倒れる人がいる。家で一人で倒れると危ない。銭湯なら脱衣所もあったかいし大丈夫!」
……なるほど、ヒートショックの心配をされていたわけですね。
去年の7月から東京都の銭湯料金は520円に上がったのですが、まだまだリーズナブルかもしれませんね。
そして能登の被災地では、お風呂どころか断水の解消まで、あと1か月以上かかる所もあります。一刻も早く水が来てほしいものです。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子