志賀原発の避難訓練は絵空事だった!?
いまだに大きな爪痕が残る能登半島の地震。2月13日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、科学ジャーナリストの添田孝史氏から志賀原発で1カ月前に行われた避難訓練はかなり楽観的なものだったという話を伺った。
大竹「珠洲市に原発を作るっていう話があったんですよね。それを住民運動か何かが起こって阻止した。作らなくて良かったですね」
添田「作ってたらえらいことになってたかもしれません」
大竹「それでなくても志賀原発、あっちのほうも結構被害があったと聞いてます」
添田「志賀原発は東日本大震災からずっと止まったままだったので燃料が冷えてたから良かったんですけど、原発っていうのは安全に止めておくだけでも電気がいるんですね」
大竹「はい」
添田「その外部電源が今回の地震で一部切れちゃってるわけですよ。それは意外でした」
大竹「土地の隆起も起こったって聞いてますけど」
添田「土地の隆起も大きいところでは4メートル。これだけ持ち上がることを原発を作る時に想定してたのか。冷やす水を取り入れたりする管は大丈夫なのかなって心配になります。志賀原発があるところはそこまでは持ち上がってないですけど」
大竹「35センチって聞いてます」
添田「そういうことが実際に起きるんだってことがわかりました」
大竹「いつの場合もそうですけど、原発で何か起こった時、避難経路が結構ないがしろにされてませんか?」
添田「それが今回の最大の発見で、地震の1カ月前くらいに志賀原発で避難訓練をしてるんですけど、避難道路が何か所壊れるか想定していたかっていうと1か所だけだったんですね」
大竹「えっ!?」
添田「1か所は壊れるけど、それを直したらすぐ逃げられますよっていう想定だったんですけど、今回の地震でズタズタになっていまだに通れませんし通行止めだらけです。逃げられるなんて計画は絵空事だったというのがよくわかりました」
この他にも添田孝史さんには地震について伺っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
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