愚痴を聞くときのコツは子育てと一緒!?
2月8日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーのテーマは「愚痴」。全国の愚痴聞き地蔵が人気を集め、「愚痴聞き屋」といった存在も現れるなど、愚痴への関心は高まっている。愚痴はネガティブなものなのか、聞く立場になったらどうすればいいのかなどを語り合った。
西川あやの「愚痴は普段、どうしています?」
中田花奈「私はすぐ言います。マネージャーさんとかに『何々なことがあったんですよ~』って。『さっきタクシーの運転手さんが~』みたいな話をけっこうします」
入山章栄「僕は愚痴、あまり言っていないほうだと思います。どちらかというと不満は言う。でも愚痴を言われることはいっぱいあって。こういう仕事(経営学者)をしているので、50代のおじさん、社長から愚痴をひたすら聞かされるわけです」
西川「それは企業の愚痴ですか?」
入山「『なかなか役員が言うこと聞いてくれないんだよね』『先代がああいうことやっちゃったから……』『投資、失敗しちゃってさ』みたいなのを山ほど聞く。そのときは僕、ほとんどしゃべらないんですよ。うんうん、そうですねえ、ってやっていて」
中田「はい」
入山「僕は経営者さんと対談するとそういうことが多くて。ああいう対談って、雑誌で五分五分にしゃべっているように見えるじゃないですか。僕、1割ぐらいしかしゃべっていないんです」
中田「ええっ?」
入山「僕、大学の先生だから、中立じゃないですか。『部下には話せないけど、この人になら』っていう、愚痴聞き屋ですよ。こっちが『そうですね、そうですねえ』と言うだけで、(相手は)『入山先生に話してスッキリした』みたいな。ビジネスの本じゃなくて子育ての本で学んだんですけど(笑)、(愚痴聞きは)子育てと一緒なんです。『僕はこう思ってやっていたのにうまくいかないんだ』と言われたら『あ~、そう思ってがんばっていたのにうまくいかないんですね』と返してあげる」
西川「そのまんまだ!」
入山「これがいちばんいいんです。こっちが反復してあげると、相手は共感された、認めてもらったと思って、自己肯定感も上がり、スッキリするんです。解決策なんて求めていない」
西川「『なんかさあ、こういうことされて、最悪な彼氏なんだよね』」
入山「『ひどいなあ。そういうことあって、最悪な彼氏なんだね』」
西川「おお~(笑)」
中田「何も意見を言っていない(笑)。でもうれしい」
入山「経営学者としてメディアに出始めて、途中で気づいたの。いろんな経営者と対談して、僕の経営理論とか経営学的な視点を求めているのかと思って、一時期ガンガンしゃべっていたの。誰にも響かない(笑)。でも入山先生という人に、自分の言うことをしゃべって聴いてもらうと、経営者の皆さん、満足されるんです」
番組では長野県で活動しているという「愚痴聞き屋」のひとり、奥山さんに取材を行なった。「アドバイスをしない」「関係性を平等に近づけるため、タメ口の人にはタメ口で、敬語の人には敬語で接する」などのこだわりがあるという。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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