【アナコラム】坂口愛美「『復活!ヴァイナル・ミュージック』で2年前の深夜3時にタイムスリップ!」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼2月9日配信号 担当
坂口愛美アナウンサー
「ヴァイナル・ミュージック~歌謡曲2.0~」は2021年4月~2023年3月まで放送していた音楽番組で、私は番組開始からの1年間、金曜パーソナリティとして深夜27時~29時の生放送を担当していました。
番組が始まる時先輩方に言われたのが「前番組『走れ!歌謡曲』のパーソナリティは、1人で喋っていても目の前に人が見えるようになってくると言っていた」という言葉でした。
1年の担当期間でその境地に達したかといわれると……まだまだですが、先輩方が仰っていたことは何となく分かった気がしました。
“深夜ならでは”の空気感があるのです。リスナーのみなさんと秘密の時間を共有しているような……小学生の時、放課後に友達と秘密基地に集まっていた時のような感覚が心地よくて。1年ではありましたが、私にとって宝物のような時間でした。
だからこそ「好きがつながる」の枠で好きなことやっていいよ!と言われた時、真っ先に「ヴァイナルをもう1回やりたい!」と思ったのです。
当時のディレクターに担当をお願いし、久しぶりに中古レコード店へ。お店の人に話を聞いて視聴しながら選曲する時間はとても楽しかったです。
曲の舞台になった場所に行ってリポートする「ヴァイナルミュージック散歩」のコーナーも復活!ボイスレコーダーを手に1人で、松任谷由実さん「経る時」の舞台、千鳥ヶ淵のホテルにあるティールーム跡地を訪ねました。
このコーナー、基本的に下調べをせずに行くのがお決まりで、行ってみるとどこが跡地か分からない。道行く人に聞き込み調査をすると、犬の散歩中の男性が「このマンションが跡地」と教えてくださいました。しかもそのマンション1階にはカフェが! しかしドアには「close」の文字……! そこからどうなったか、ぜひradikoのタイムフリーで確認してみてください。
もう一度やりたいことを詰め込んだ「復活!ヴァイナルミュージック」。
当時のスタッフ達がスタジオに集まってくれて、オープニングテーマがかかると一気に当時の空気に。どんどん届くメールには、深夜に聴いてくださっていた懐かしのラジオネームの方々が!
終わってしまった番組でも、一度繋がった縁があれば、こうやってリスナーさんやスタッフのみんなと再び集まって同じ空気を味わえるのだと感激しました。
今私が担当している「おとなりさん」も3月で終了しますが、またみんなで集まれるように、そしてその時にみんなで心から笑いあえるように、あと約2ヵ月、リスナーのみなさんやパーソナリティ、スタッフのみんなとの絆をより深めていきたいと思います。