「岸田総理のやりやすい状況が整った」自民・安倍派の活動停止を経済の専門家が解説する
2月2日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、金曜コメンテーターでMCPアセット・マネジメント チーフストラテジストの嶋津洋樹さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、自民党安倍派の活動停止について意見を交わした。
岸田総理にとっては素晴らしい状況に
自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受け、解散が決まった自民党最大派閥の安倍派、清和政策研究会はきのう党本部で最後の議員総会を開き、約45年の歴史に幕を下ろした。安倍派の塩谷立座長は総会冒頭に「歴史ある清和研を閉じなければならないのは断腸の思いだ」と述べた。「日本の政治の中でまた活躍していただきたい」とも語りかけたが、出席者からの拍手はまばらだったという。派閥として一区切りはつけたが、今後も塩谷氏ら安倍派幹部の前途は険しいと産経新聞は報じている。今日からは安倍派幹部らへの聞き取り調査が始まり、自民党執行部が聞き取った内容を踏まえて処分を検討するという。
寺島アナ「自民党安倍派の動き。これは嶋津さん、どうお感じですか?」
嶋津「結局、派閥がダメだという話になったんですけども、勉強集団・政策集団としては残るというわけですよね。だけど安倍派の場合は、安倍さんが亡くなったあと集団指導体制になっていて、これは次の一人がなかなか絞り込めず、温度差があったということです。」
寺島「領袖が決まらなかったということですね。」
嶋津「これに対して岸田政権は、入閣させたりさせなかったり、揺さぶりをずっとかけてきたわけですが、今回の事件によって「図らずも」というか分かりませんが、岸田さんの勝利というか、自民党における岸田さんの力がぐっと強まると。あまりこういう方いらっしゃらないんですけど。麻生さんのところが派閥を残すような方向で話してますけれども、解散しろという圧力が強まっているわけです。だから完全に岸田さんのやりやすいような状況が整ったということで、「図らずも」素晴らしい状況になったんじゃないかなと思います。」
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