歌舞伎町の路上売春を徹底取材!60人から話を聞いた話を聞いた記者が明かす女性たちの事情とは?
「ルポ 歌舞伎町の路上売春 ――それでも「立ちんぼ」を続ける彼女たち」を書いた毎日新聞の春増翔太さんが1月15日の大竹まことゴールデンラジオに登場。道端で客を待つ女性達について話を伺った。
大竹「新宿歌舞伎町に女性が立ちんぼをしている。しかも、それを取り巻く人たちがいて、今は観光みたいなことにもなってると噂されています。歌舞伎町の路上売春、これをなぜ取材しようと思ったんですか?」
春増「私が取材をし始めたのが、今から2年ちょっと前ですね。2021年の秋でしたが、ちょうどその頃、会社の中でやってた仕事が一段落して時間ができ、そうした時、当初は路上買収の取材と狙いを定めずに歌舞伎町に行ったんですね。その3年前、歌舞伎町で女性たちの取材をしたことがあって、思い出して行ったところ、本に出てくる女性たちの支援をしている坂本さんという方にばったり会いまして、興味もあったのでそこで取材を始めました。」
大竹「その状況は、こんにちまでまだ続いてるわけですよね。」
春増「実は去年の9月、10月、11月秋ぐらいにだいぶ警察の取り締まりだとか、ずいぶん多くのメディアで取り上げられて、かなり減りました。そもそも女性たちが立てなくなるように柵みたいなものが一部に置かれたり。彼女たちもかなり警戒をしたりして、今かなり減ってるんですが、ただゼロではないですし、続いているといえば変わらずに続いております。」
大竹「春増さんは都合60人前後の人達と会ってお話を聞きました。それぞれ女性は事情を抱えていると言う風に答えています。接したのはどんな方だったんですか?」
春増「全体的にはおおむね20代前半ですね。20代が多くて、中には10代、18歳の子もいましたし、30代もいました。私が接したのは、他に自分がハッピーを感じられる場所がなくて。もちろん路上に立つのはお金を稼ぐためで、私が会ったのは多くがホストクラブに行ってる女の子たちでした。路上である程度まとまった額を稼いで、それに使うことで精神的な充足を求めるという人が多かったですね。」
大竹「お金を稼ぐ目的がホストに貢ぐと。精神的な関係、肉体的な関係だけじゃなくて、その「場」みたいなものが、彼女たちにとっても心の癒される場所だった。そういう事ですか?」
春増「そういうことだと思います。」
大竹「本の中にユズさんという方が出ていらっしゃいます。どんな方だったんですか?」
春増「彼女は私が取材した中でも一番長い期間、接点を持たせてもらった子でした。地元が北海道のすごく小さな町なんですが、最初 札幌に行くんですね。そこでホストを知って、でも歌舞伎町というところが一番らしいと言うことで、22歳ぐらいで東京に出てきます。私が会ったのは彼女が25歳の時でしたけど、出てきたときから、もうずっと家がないんですね。ネットカフェを転々として。路上に立ったり、たまに地方の風俗店に出稼ぎに行ったりしてホストに行くと言うことをずっと続けていました。最終的には妊娠をして郷里に帰るということになって、今は歌舞伎町離れました。」
大竹「普通に考えれば稼いだお金でアパート借りて、ある程度は自分のために使うなり残して、それでホストに行くっていうのもあるのかなと思うんだけど、このユズさんは手持ちの金が1000円しかないみたいな話をしてます。どうして?」
春増「端的に言うと使っちゃうんですね。その日2万円稼げました。じゃあ、今大竹さんおっしゃったように1万円を取っておいて…ってならないんですね。その場に2万円あれば2万円でホストクラブ行ってしまったりする。」
阿佐ヶ谷姉妹:江里子「さっきのユズさん。札幌に最初いらしたんだけど、歌舞伎町の評判を聞いて東京に出てきたっていうのは、ホストクラブが良いからってことで来られたんですか?」
春増「歌舞伎町は日本一のホストクラブ街です。彼女は札幌にいたとき、〇〇だったら日本一の街に行ってみたいということになったんです。」
このあと歌舞伎町の路上売春についてさらに深く伺います。続きはradikoのタイムフリー機能でご確認ください。
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