株式会社IHI、社内向けDXで重要なことは“プロセスばらし”
1月8日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、株式会社IHI 常務執行役員 高度情報マネジメント統括本部長の小宮義則さんに出演いただき、社内向けDXで重要なことについてお話いただいた。
松井佐祐里アナ「まずは、企業プロフィールをご紹介させて頂きます。株式会社IHIは、1853年に造船所として創業しました。造船で培った技術をもとに事業を拡大し、今では“資源・エネルギー・環境”、“社会基盤”、“産業システム・汎用機械”、“航空・宇宙・防衛”の4分野で事業を展開しています。“技術をもって社会の発展に貢献する”という経営理念のもと、ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力で世界的なエネルギー需要の増加,都市化と産業化,移動・輸送の効率化などの社会課題の解決に貢献しています」
L is B代表・横井太輔氏「小宮さんご自身のお仕事内容を教えてください」
株式会社IHI 常務執行役員 高度情報マネジメント統括本部長・小宮義則氏「簡単に言うと“DXの推進”と“IT基盤の整備”と“情報セキュリティ”です。他の会社ではDX担当とセキュリティネットワーク担当に分けてる会社やDXとネットワークを一緒にしてセキュリティを分けてる会社は割と多いんですけど、私も分けた方がいいのかなと悩んだこともありました。けれども今となってはむしろ一緒の方が良かったなと思います。今やDXとITインフラとセキュリティの話はもう一体不可分になってるので、分けて考えることはできません。なまじ分けてしまうと対立構造になって、うまくいかないことになっちゃうと思います」
松井「社内向けのDXで重要なことは何でしょうか?」
小宮「プロセスばらしです」
横井「詳しく教えてください」
小宮「今、デジタルツールを入れればDXが起きるんだと思っちゃってる人が意外と多い。ですがそうではなくて今まである業務プロセスを全部1回個人レベルまで分解をすると、実は人手を前提にしたプロセスになってることが多いんです。だからいくらデジタルツールを入れても今まで紙で渡したものを単純にエクセルファイルに直して、隣の人に電子メールで送るみたいなことが起こっちゃってるから効率が上がらないんですよ。これを完全に見直すためには、一体どういう業務プロセスのもとにデータや情報が送られていて、それがどういう意思決定、生産、販売、調達に関連してるかっていうのを1回全部見直さないとトランスフォーメーションできないわけです」
横井「デジタルツールは手段であって目的ではないんですけど、これ入れれば変わるよねっていうふうにして入れてしまってうまく回らないという話はたまにお伺いするんですよね。それはなぜかというと、この業務の各自のプロセスをしっかり見直してないから今のやり方をデジタルに置き換えてもそれはうまくいかない。そういうことですよね」
「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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この記事の番組情報
L is B presents 現場DX研究所
月 20:00~20:30
『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…