【第100回箱根駅伝】三浦は「練習ができていなかった期間があった」順天堂大学・長門俊介監督　往路レース後インタビュー

――往路を振り返って
「1区の三浦（龍司、4年）は練習ができていなかった期間があったので、あのハイペースの中よく頑張って意地を見せてくれた。甲佐10マイルロードレースで好走（優勝）した2区・浅井（晧貴、3年）は疲労が抜けきらず、後手に回ってしまった。プランとしては崩れていた。ただそれぞれの区間順位が良くない中、よくつないでくれた。僅差で、一斉スタート組が多いので、復路がどうなるか。冷静に復路のメンバーが走ってくれれば良い」

――三浦選手が走れなかった期間はいつ？
「11月の下旬から12月の中旬まで右の足首を痛めていた。1週間くらいは全く走らず、あとはジョギングであったりバイクを漕いだりしていた。そのあとは順調に走っていたので1区ならなんとか行けるかと思ったが、ハイペースになったので心配だった。その中で意地を見せてくれた」

――石井一希（4年）選手の山上りも心配だったが？
「この1年間大事な試合で走れず、彼も悩んでいるところがあった。今回うちが一番課題としていた山上りのところで最後の最後まで悩んだが、石井に腹をくくってもらおうと思った」

――復路に向けてのプランは？
「ミスはしたくない。その中で大半を占める9区、10区が大事になってくる。1年間箱根に向けて練習してきたメンバーが復路には揃っているので、そこでしぶとくやって、往路は10番だったので、復路も10番になればシード権を獲れると思う。派手さはないが、地味に復路を進めていきたい」

――三浦選手は最後の箱根だったが何か声をかけた？
「4年間しっかりとした準備ができない中で箱根に走ってもらって、駅伝に対して良い思いをさせてあげられなかったので、最後くらい良い思いをさせてあげたかった。準備段階のことを考えればやり切ったのではないかと思う。シード権を獲れないと彼も悔しいと思うので、何としてもシードを勝ち獲りたい」