髙橋朋己&宮田和希の“1988”コンビがアウェーをホームに!野球教室in秩父【L-FRIENDS】
埼玉西武ライオンズが2018年に立ち上げた地域コミュニティ活動『L-FRIENDS』。地域、ファン、選手、スタッフがひとつの仲間としてつながり、未来に夢をつないでいくということを目的に「野球振興」「こども支援」「地域活性」「環境支援」の4つの柱を中心に取り組みを続けている。
今年からライオンズアカデミーのコーチに就任した髙橋朋己氏が、今回も『L-FRIENDS』の活動の一環として埼玉県秩父市のとある場所を訪れた。
5月7日(※関連記事参照)から時置かずして、再び髙橋朋己アカデミーコーチが赴いたのは、埼玉県秩父市の秩父第一小学校。今度は『かーくん』と慕う同級生の宮田和希アカデミーコーチとのコンビでベースボール・チャレンジ(野球教室)を行う為だった。
この日の授業は2コマ。まずは3・4年生44人を相手に45分、そして5・6年生43人を相手にこちらも45分の時間を使って、「ボールの捕り方/投げ方」を行い、「野球型ゲーム」で盛り上がったのちに質疑応答で締めるというメニューだった。ところが、事前アンケートの結果、野球を習っている子どもは「0」人。44人いる3/4年生の中で野球好きと答えたのは、10名、そして5.6年生43人の中で同じく回答したのは15名と少々アウェーなシチュエーション。同級生の左腕コンビは一体どのように子どもたちのハートをつかんでいったのか。
早速、授業を開始した2人。しかしボールを手にした小学生たちは心底、興奮しているというわけではない。野球ボールの扱い方から「普段は違うスポーツが好きなんだろうな」と感じさせるような子どももいた。そんな中、髙橋コーチはたとえ自分の名が知られていなくても、現役時代同様“先手勝負”に出る。明るくどんどん子どもたちに声をかけると、すぐにその場は温まり、自らキャッチボールの見本を示したところで、子どもたちの視線を完全にものにした。
「投げて、捕る、野球のこの動作だけでも楽しいと思ってもらいたいんです」。
考え方はシンプルだが、髙橋コーチ、宮田コーチの情熱が子どもたちの笑顔を増やしていくのが目に見えてわかった。そして野球型ゲームをする頃には1つレベルの上がった小学生たちが、投げて、捕って、走って、校庭をいっぱいに使って野球に夢中になっていた。
「僕自身、本当に楽しかった。1回の授業は45分。始まる前と終わった後で、子どもたちと野球の距離が縮まっていると感じるのがうれしいんです」と笑顔を見せた髙橋コーチ。授業が全て終わってからも、子どもたちが野球とは関係のない質問をしてきてくれたのは、両コーチを通じて、野球とライオンズが身近に感じた証だ。
「野球って当たり前のことを当たり前にできるようにしてくれると思うんです。他のスポーツでも同じことが言えるかもしれません。僕は挨拶とかしっかり靴を揃えたり、社会的な常識だったり・・・。そういったことは、野球をやっていたから若くして身に着いたんじゃないかと思っているんです」
野球に出会い、ここまで続けてきたからこそ今の自分がある。
ひとりでも多くの子どもに、そんな素晴らしい出会いをしてほしい。できればこの先、野球を好きになってほしい、という想いを込めながら、髙橋コーチは次回のライオンズアカデミーの準備に向かっていった。
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この記事の番組情報
文化放送 ライオンズナイター
火~金(10月〜3月) 17:50~17:57
群雄割拠の様相を呈するパシフィック・リーグ、王座奪回を目指す埼玉西武ライオンズの試合を中心に放送! 今シーズンも「吼えろ!ライオンズ 叫べ!文化放送ライオンズ…