【西武】豊田清投手コーチインタビュー 「先入観というものを度外視して後半いろいろなピッチャーを起用した」

【西武】豊田清投手コーチインタビュー 「先入観というものを度外視して後半いろいろなピッチャーを起用した」

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12月27日放送のライオンズエクスプレスでは、前日に引き続き、埼玉西武ライオンズの豊田清投手コーチにインタビューした模様を放送した。シーズンを通して苦しんだリリーフ陣について訊いた。

――リリーフ陣に関して、平良(海馬)投手の穴や選手の不調、故障者が出るなど、大変なシーズンでしたね?
豊田「大変でしたね。僕がライオンズにまたコーチとして入団してから、リリーフ陣はだいぶ良い形で7、8、9回が揃ってきたなという中で、去年は水上(由伸)、平良(海馬)、増田(達至)とハマってくれたので、この形を今年もと思っていたが、平良が先発に回る、水上は初めてシーズン60試合登板を果たした後のシーズン、増田は年齢と勤続疲労という、全てが重なってしまったので、去年の今ぐらいから本当に悩んでいましたね。それが最後までうまくいかなかったことに関しては、だいぶ反省しています」

――改めて複数年良い状態を維持することの難しさがよくわかりました。
豊田「そう思ってもらえればいいのですが、勝っている試合は勝って終わりたいわけで、ファンの方々も7、8、9回を何とか抑えて逃げ切ってほしいなと思っているところで、うまくはめることができなかったのは本当に申し訳ないと思います。僕らもこういうことがあってはいけないのですが、先入観で選手を見てしまうときも出てきたり、不安だなと思って起用してしまったこともあった。でも本当に活躍してくれることもあったので、そういった先入観というものを度外視して後半いろいろなピッチャーを起用した。その結果、新しい戦力も出てきたので、それに関しては良かったかなと思います」

――試合を組み立てるときは、後ろのピッチャーを決めてからと言われる中で、相当苦労を感じていましたか?
豊田「苦労はいいのですが、毎日熱い声援を送ってくれているファンの方々に本当に申し訳ないなと思いながら、誰か出てこいと毎日思っていた。その中で佐藤隼輔が春先からいい形で8回に入ってくれて、去年ルーキーで入ってきて、なかなか思い通りにいかなかったところから、思い切ってリリーフ起用というところで、いい形を出してくれたかなと思う。そういう彼らが来シーズンは、リリーフの先頭に立ってくれれば尚更いいかなと思う」

――育成から7月に支配下登録された豆田泰志は、16試合に登板し、防御率0.59という数字を残し、これからが楽しみだなというものを見せてくれたと思うが?
豊田「すごく楽しみです。投げっぷりがいいというか、度胸があるというか、飄々としている。初登板が終わって、『どうだ、緊張したか』と聞いてみたら、『いつも通りです』という回答がきたので、楽しみだなと思いました。今シーズンの最後のイニングも彼に託しましたし、良い経験を積んでくれたかなと思います。最後9回の1イニング、勝っていても負けていても行くと決めていたところで、たまたまセーブが付く場面で登板しました。最初はフォアボールを連続で出してしまって、珍しいなと思い、試合後に『どうだ』と聞いたら、『いつものマウンドと違いました』と言っていた。これが9回のマウンドの難しさだと思いますし、チームを背負うというか、いつかはそういうところで投げてくれるようなピッチャーになってほしいなと思います」

※インタビュアー:文化放送・高橋将市アナウンサー

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