【西武】豆田泰志投手インタビュー 支配下契約を勝ち取った今シーズンは「奇跡がつながったシーズン」
11月22日放送のライオンズエクスプレスでは、埼玉西武ライオンズの豆田泰志投手にインタビューした模様を放送した。支配下契約を勝ち取ったプロ3年目のシーズンを振り返ってもらった。
――プロ3年目のシーズンはどのようなシーズンでしたか?
豆田「今年はすごく奇跡的というか、奇跡がつながったシーズンなのかなと思います」
――どういったところが奇跡だったのでしょうか?
豆田「本当はファームの開幕投手として先発で調整していたが、その試合が中止になり、中継ぎ投手になったということが、まず今年支配下になったきっかけでもありますし、中継ぎに転向してから少し調子が悪くなって、フォームを変えたということも、自分の中で賭けにでたところだった。そこで成功して、支配下になって、1軍に登板して、最後までしっかり走り抜いたということも、すごく色々な偶然が重なってここまで来られたのかなと思う」
――ファームの開幕戦が雨で中止になったことで、なぜ中継ぎになった?
豆田「元々その予定だったのかわからないですけど、その日のうちに、西口(文也、2軍)監督に少し話があると言われて話をしたときに、チームとして中継ぎでということを言われて、次の日から中継ぎで投げていました」
――気持ちはどうだった?
豆田「自分自身、少し(中継ぎを)やりたい気持ちはあった。特に先発がやりたいというこだわりはそのときはなかったので、全然やりますという感じで受け入れられたかなと思う」
――少し自分を変えたいと思っていたということですか?
豆田「変えたいというのもありましたし、支配下になるということが自分の目標だったので、先発にこだわってダメになるよりは、少しでも可能性のあるところでと思った。2年目に少し中継ぎをやったときに、中継ぎの方が結構安定していて、もしかしたらそっちの方がいいのではないかと思っていて、中継ぎになるきっかけがあったので、頑張ろうと思ってやりました」
――6月24日のイースタンリーグ巨人戦のヒーローインタビューで、「育成契約3年目なので時間が少ない。1試合1試合大切に意地でも点を取られないようにしている」と話していましたが、あのときは追い詰められていたのか、それとも一段上に上がれそうな手応えを感じて希望に満ちていたのか。どちらでしょうか?
豆田「自分自身、今年の最初から少し焦りがあって、どちらかというとそのときは支配下になれる期間も残り1ヶ月ぐらいしかなく、焦っていたというか、余裕がなかった感じです」
――支配下契約を勝ち取るきっかけとなったのが、フォームを変更し、足を上げずにクイックモーションで常に投げるというところだったと思うが、あれは調子が悪かったから変えたのですか?
豆田「調子が悪くて3軍に落ちたときに、2軍に再び上がるまでは今までのフォームで投げていたが、2軍に上がる直前から上がったくらいに、よくないピッチングになってしまい、すごく自分の中で落ち込むというか、考え込んでしまって、練習でフォームを変えようといった考えもなくただ(クイックモーションで)遊んでいたら、それがハマって、そのままずっと続いたという感じです」
――何があるかわからないものですね?
豆田「そうですね。奇跡だなと思っています」
――足を上げるオーソドックスなフォームで、ストレートは142~3キロだったが、今のフォームに変えて球速が5~6キロ上がったということですか?
豆田「中継ぎになってから球速は上がっていて、フォームを変えてからは安定して球速が出るというか、どちらかというと平均が上がったという感じ。球速は足を上げているフォームのときも結構出ていたので、球速があがったのは中継ぎになってから」
――MAXが142~3キロのときも空振りをとれていましたよね?
豆田「そうですね。空振りはとれてました」
――142~3キロでも空振りをとれるということは、回転数が多いのかなと思ったのですが?
豆田「データ的にはそこまで回転数が多いわけでもないし、少ないわけでもないという感じ。1年目のときに軸の計測をしたときには、普通の人は少しスライダー気味に回ったりしているのですが、自分はほぼ真縦に綺麗な回転をしているというのを見たので、回転数がどうこうというのは、もしかしたら違うのかなと思っている」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー
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