“自虐ネタ”は封印するべき?しないべき?

“自虐ネタ”は封印するべき?しないべき?

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女装パフォーマーのブルボンヌと、伝統芸能研究家の重藤暁を迎えた11月24日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
特集コーナーでは「“自虐ネタ”をクリエイティブ」というテーマでお届けした。

メディアや世間話の中でも度々出てくる“自虐ネタ”。最近では、そんな自虐ネタをやめると発信する著名人も増えている。たとえばタレントの中川翔子は今月6日、自身のX(旧Twitter)で「もう○歳だしとかおばさんだしとか自虐で言うの本気で禁止しない?」と投稿し、話題となった。

人に言ってはいけない容姿などの言及を自分には言ってはいけないという風潮になりつつある中で、自虐ネタを自身の持ち味としている人は今後自分の個性をどう表現していけばいいのか。

ブルボンヌ「ご本人が自信を持つこと、全然否定的な発信をしないことはいいんだけども、他人がそれをすることをどれくらいダメって言うかみたいになってくると難しいよね」

重藤暁「難しい……」

ブルボンヌ「元々、“防衛”としての自虐っていうのはすごく要素としてはあったはずで、最初に自分から下げておけばそれ以上は言われないだろう、みたいな意味の自虐もあったと思うのね。それをせざるを得なかった気持ちに対して『もっと自己肯定感持とうよ』みたいなのは今まさにあたしも言ってることなんだけども、それを『そんなダメなことしないで』って、辛いからやってるのに、さらに『いまお前がやってる自虐は辛い』みたいに言われるのは寧ろ傷口に塩を塗る行為でもあるから、もし促したいなら柔らかい感じで言うべきなのかなとは自分は思うんだけど」

西川あやの「いま『防衛としての自虐』って仰ってたんですけど、それもすごいあって『いや、わかってるんですよ!』っていうことを言いたいときもあるじゃないですか。そういうときに自虐ネタを封印されると何も言えなくなっちゃう」

ブルボンヌ「でも、防衛としての自虐でもいきすぎると鼻につくときがない?絶対普通より可愛い子とかが自撮り写真をあげて『こんな汚いの晒してごめん』みたいな添えるパターンあるじゃない?」

西川「でもそれは“嘘”じゃないですか(笑)」

ブルボンヌ「でもアレも一応、自虐ネタじゃん」

西川「たとえばじゃあ、ブルボンヌさんが『お綺麗ですね』って言われたら、なんて返してますか?」

ブルボンヌ「昔はもうちょっとメイクもコミック寄りにしてたから、お客さんから『綺麗ですね』って言われた時に『なに言ってんの、どこに目つけてんの?こんな化け物』みたいに20年以上前とかは言ってたんだよね。だけど途中で10年前くらいから一緒にやってきた社長が、その手の自虐返しをしているのを見て、あの人はあの人の感性で褒め言葉を言ってくれてるのに、それを謙遜と言ってるかもしれないけども否定するっていうのは、その人を否定してることになるんだから、そこは『ありがとう』だろ、って言われて。でも笑いは残したいから『ありがとうございます。もうセンスいいぞぉ!』とか『美術5!』とかそういうことを言うことで笑いの要素は残しつつ、自分を下げるよりお互いを高めるみたいな反応に変えたりはしたから、自虐芸を少しずつ変化させてはいるんだよね」

西川「『美術5!』は良いですね。これ、リスナーの皆さんも使えますから(笑)」

さらに、容姿で笑いを取るお笑いや、学生たちが使う自虐ネタなどについても話した。

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。

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