北野武監督は“分かってない役者が”好き?映画『首』で共演した岸部一徳&大竹が大作の裏側を振り返る

北野武監督は“分かってない役者が”好き?映画『首』で共演した岸部一徳&大竹が大作の裏側を振り返る

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23日木曜日に公開される北野武監督の映画『首』で、千利休を演じた俳優の岸部一徳さんが11月20日の大竹まことゴールデンラジオに出演。利休に仕えた“間宮無聊”役の大竹と映画について語った。

大竹「23日に『首』と言う映画が公開されます。阿佐ヶ谷姉妹はこの映画をDVDで見ております。どんな感じでしたか?」

阿佐ヶ谷姉妹・美浦「岸部一徳さんが千利休の役で、なんて言うんですか、千利休さんって計り知れないじゃないですか。何考えてるか分かんない。ちょっと怖いような、茶人じゃないみたいな雰囲気とか、そういうのがすごい出てらっしゃって。アクションのシーンも多いですけど、千利休さんのシーンは『静』みたいな感じでした。」

大竹「江里子さんは?」

阿佐ヶ谷姉妹・江里子「岸部さんが出られる最初のシーンは茶室の中での、お背中からだったんですよね。あのお背中が本当に妖しくてお美しくて素敵でした。」

岸部「背中を褒められるは初めてです。」

スタジオ(笑)

大竹「岸部さんは、この映画をご覧になった感想は?」

岸部「一言で言うと面白かったっていうことですけどね。でも映画はやっぱり見る人の自由で、どういうふうに感じるのはそれぞれなんで、僕はどっちかって言うと、武さんの映画は見るのが好きですね。出て満足するというよりも出来上がったものを見て「あー、よかったなー」って。」

大竹「そんなことをおっしゃってますけど、『その男、凶暴につき』とか『座頭市』とか全部出てらっしゃいますよ。」

岸部「いや、まあ出てるんですけどね。」

スタジオ(笑)

岸部「でも出てない中にも名作多いじゃないですか。『キッズ・リターン』、『ソナチネ』、『HANA-BI』とかね。」

大竹「あの辺はね、やられた感強いですよね。今回は善人は一人も出てこない、悪人だらけ。」

岸部「本当ですね。(大竹も)悪い役でした。利休の後ろに控えている感じがね。」

江里子「(大竹が演じた間宮無聊は)千利休の後ろでものすごく頭を下げられていました。(笑)」

大竹「俺はあんなに人生で頭を下げたことはない。でも私なんかね、自分の役が上手く捉えられないというか、結構分からずにやってたんですよ。」

岸部「いやいや、だいたいあんまり分からないですよ。」

大竹「はい?」

スタジオ(笑)

岸部「いや、これどういうあれなんですかとか監督に聞くこともしない。もう分からなければ分からないまま、やってますけどね。でも、分からないっていう状況に置いとくのが好きなんじゃないですか? 「もう全部理解しました。こういう芝居でしょ」って言われると…」

大竹「そういうのは見たくないんだ、武さんは。役者が分かんないまま参加してきて、でもどうしようもなくやっちゃうみたいな。」

岸部「それが好きなんじゃないですかね。だから面白いなあといつも思います。」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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