【駒澤4連覇】数字で振り返る全日本大学駅伝
文化放送では11月5日(日)午前8時00分より『長谷工グループスポーツスペシャル 第55回全日本大学駅伝対校選手権大会 実況中継』を、解説に「箱根駅伝への道」ナビゲーターもつとめる2代目山の神・柏原竜二さん、ゲストに土方英和選手(國學院大學OB、旭化成陸上部)をお迎えして、総合実況・寺島啓太アナウンサーで放送しました。
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▼11月5日(日)8時10分スタート
熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前 8区間106.8キロ
第55回全日本大学駅伝は駒澤大学の圧勝で幕を閉じました。歴史に残る駒澤大学の強さを、数字で振り返ります。
その1 「4」
駒澤は全日本大学駅伝4連覇。4連覇は他校も含めて過去3度あり、駒澤は第43~46回大会以来、史上初2度目の4連覇達成です。駒澤が初優勝を果たしたのはチーム5度目の出場となった30回大会。そこから今回まで26回中16回の優勝を誇ります。その間の勝率は驚異の.615! 表彰台の確率は.808(21/26)とこれも驚異的な数字が残っています。
現在の4年生は全日本では優勝しか経験がないというのもすごい話です。
その2 「5」
駒澤は去年の出雲駅伝(34回大会)から、54回全日本、99回箱根、35回出雲、55回全日本と三大駅伝5連勝。これは大東文化大学(21回全日本~67回箱根、1989~1991年)に並ぶ史上最長タイの記録で、来る箱根駅伝では史上初2年連続三冠と史上最長の記録に挑むことになります。
ちなみに、並木大介主務は昨季2年生で主務に就任していますが、その間三大駅伝はすべて優勝! 強いチームには名主務あり、と言ったところでしょうか。
その3 「21」
駒澤大学は99回箱根駅伝の4区で鈴木芽吹選手(当時3年、現キャプテン)が先頭に立って襷リレーをしてから、21区間先頭で襷をつないでいます。21区間順位を下げることも上げることもなく、「抜きつ抜かれつ」をしていません。誰の背中を見ることもなく走り続けています。
ちなみに駒澤大学の襷は、優勝したら使用を継続。同一年度であれば同じものを使うそうです。出雲、全日本と先頭を走り続けた襷が、箱根でも先頭を走り続けるのでしょうか?
その4 「∞」
今の駒澤の強さを支えるものは、それぞれの選手の能力や走力はもちろんのこと、「自分がやってやる」「もっと強くなる」という強い気持ちに他なりません。今大会2区で区間新記録・区間賞でMVPを獲得した佐藤圭汰選手(2年)は、大会前の文化放送の取材に対し、チームを強くするための考え方としてこう語っています。
「伊藤(蒼唯)とか山川(拓馬)は学生の中で負けたくないという話をしているんですが、自分や(鈴木)芽吹さん、篠原(倖太朗)さんは学生には勝って当然で、実業団選手も意識している。そのくらいの選手にあの2人もなっていかないといけないし、そういう選手を増やしていってレベルアップしていけたらなと思います」
練習はやらされるものではなく、自分のためにするもの。仲間とは競い合って、高め合うもの。そういうマインドは、どんな数値にも代えがたい強さになるのだと、駒澤大学のメンバーが証明してくれているような気がします。
今季残すのは箱根駅伝のみとなりました。記念となる100回大会ですが、優勝最有力候補はこの時点で駒澤大学と言ってよいでしょう。
しかし、チームで挑む駅伝は、一人ひとりの意識が少し変わるだけで大きな差を生みます。先日の箱根駅伝予選会、出場圏内まで3秒差で涙をのんだ東京国際大学は、その後「必ず全日本でシードを獲る」と心を切り替え、強い気持ちで挑んできました。その結果が8位、シード権獲得。どちらが難しいという話ではありませんが、より狭い全日本のシード権を獲得できたのは、心が行動を変える証左になるはずです。
第100回箱根駅伝で駒澤に対抗するチームは出てくるのか、あるいは駒澤大学がまた圧倒的な強さを見せるのか――。第100回箱根駅伝に向けて、文化放送も精力的に取材を続けていきます。
◆長谷工グループスポーツスペシャル 第55回全日本大学駅伝対校選手権大会実況中継◆
2023年11月5日(日) 8:00~13:50
解説:柏原竜二(東洋大学OB、2代目山の神)
ゲスト:土方英和(國學院大學OB、旭化成陸上部)
実況:寺島啓太アナウンサー
◆聴き方いろいろ◆地上波FM91.6/AM1134 radiko インターネットラジオ
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この記事の番組情報
長谷工グループスポーツスペシャル 第56回全日本大学駅伝対校選手権大会実況中継
11月3日(日) 8:00〜13:50
文化放送は大学駅伝ラジオ独り占め! 出雲駅伝、全日本大学駅伝、そして箱根駅伝を完全実況生中継で放送します。 真の日本一決定戦・全日本大学駅伝を制するのは、大会…