鈴木おさむが石川さゆりに訊く“本物の歌い手のこだわり”
「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」の10月18日のゲストに、歌手・石川さゆりさんが登場! 鈴木おさむが石川さゆりのコンサートで観たカッコいい瞬間とは?
鈴木おさむ「今週は『パーソナリティーがカッコいいと思う人呼んじゃいましたウィーク!』。私が本当に最高にカッコいいと思っている石川さゆりさんです!」
石川さゆり「そんなこと言いながら呼んでいただいたら、私どうしたらいいんでしょう!」
鈴木「私、放送作家の仕事を辞めると今年の春に決めていたので、今年は“今のうちに本物を見よう!”と思って」
石川「これからだって、ずっと良いものを見てくださいよ」
鈴木「もちろんそうなんですけど、“この仕事をやっているうちに見たい!”って特に思ったんです。石川さゆりさんのコンサートに僕は行ったことがないと気付いて、水戸の方に行かせていただきました」
石川「遠いところまで、あの日すごかったですよね。雷がガーッンっと」
鈴木「会場で聞こえたんですよね! すごい音がして、“雷だ!”と思って。石川さゆりさんはお客さんが動揺すると思って、何も言わなかったんですよ! あれすごいですよ!」
石川「東日本大震災のときも、私はステージをやってたんです。そのときもお客さんのアラームが鳴ったんですけど、何も状況が分からないんですけど“大丈夫ですよ!ここは一番安全なとこだから、ここで歌でも聴いててください”って言って、どなたも外に出ないで普通に過ごしたの。みなさんが一斉に外に向かってしまうと危ないかと思って」
鈴木「水戸で観たコンサートの雷も、最初“演出なのかな?”って思ったくらい動じないから! また似合うんですよ雷が」
石川「ありがとうございます」
鈴木「こないだのコンサートはアコースティックの四人編成で、ギター・バイオリン・チェロ・ピアノ。最初はドレス姿の石川さゆりさんがジャジーな曲を歌って、後半は着物で歌うんですよ!カッコよかったです!」
石川「嬉しい」
鈴木「後半、『津軽海峡・冬景色』を歌うんですけど、お客さん全員がまじで泣くんですよ! 歌声もそうだし、自分の人生と重ねたり。普通の人生なんか無いじゃないですか? 石川さゆりさんの歌に、自分を投影して生きてきてるんだと思って。カッコよかったです!」
石川「なんて幸せなことなんだと思います。歌い手として、みなさんが自分の毎日を重ねてくださってるなんてね」
鈴木「以前、石川さゆりさんに“『津軽海峡・冬景色』『天城越え』のように今までで何千回と歌ってきて。アーティストの方のヒット曲の歌い飽きる問題ってあるじゃないですか?”って聞いたら、“毎回、違う”って言ってたんですよ」
石川「見える景色も距離も違うので、これが面白いと思います」
鈴木「それを聞いて僕は、“そうは言いますけど……”って思ったんです。でもコンサートで『津軽海峡・冬景色』『天城越え』を聞いて、“あっ違う!!”って思ったんです」
石川「でも私は、決してメロディーを崩さないっていうのが、自分のなかの約束なんです」
鈴木「絶対に崩さないけど“違う”って思ったんです。だから本当に僕がバカでした」
石川「それは観てくださるお客様も、同じ感度で聴いてくださっていて嬉しいです」
鈴木「あれだけのヒット曲で違う景色が見えたんですけど、すごいと思いました。本当に違うと思って歌っているからなんでしょうね」
石川「毎日違います。お天気だって同じ日なんて無いじゃないですか? 同じ天気、同じ空ってないんですよ。季節が変われば風も変わるし匂いも変わって、そういう歌を歌いたいです」
「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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