野人・岡野「あのゴール、実はキーパーはキャッチできたんです」
1998年、日本が初めてW杯の出場を決めたジョホールバルの歓喜。10月17日の「くにまる食堂(文化放送)」では、最後に奇跡のシュートを決めた野人・岡野雅行さんが、あの瞬間について事細かに語ってくれた。
邦丸「ジョホールバルの奇跡、野人・岡野の足がボールに当たって相手ゴールを揺らしたわけですけど、対峙していたイランのキーパーは岡野さんがそこにいた時、『アレッ?』って顔をしていたそうですね?」
岡野「よくご存じですね。あのゴール、実はキーパーはキャッチできたんですよ」
邦丸「岡野さんのゴールをキャッチできたんですか?」
岡野「いや、僕のゴールの前に中田ヒデがシュートを打ったのを弾いたじゃないですか」
邦丸「はい」
岡野「あれ本当はキャッチできてたんです。けどイランはあの状況で日本に勝てないと思ってたんでPK戦に持ち込みたかったんですよ。それで時間稼ぎをしていたんです。ゴールキーパーはキャッチできたんだけど、弾いて痛がろうと思ってたわけなんです」
邦丸「へぇ~」
岡野「あのゴールキーパーは、あの頃アジアNO.1でPKで負けたことないんですよ。だから時間を稼ごうと思って、わざと弾いて、それを取ってから痛がろうとしたら、そこに僕がいたんです」
邦丸「(笑)野人がそこにいたわけだ!」
岡野「いたんです」
邦丸「目は合った?」
岡野「物凄く合いました。もう口空けて『ア~~~ッ』って、今でも思い出します。実際は1秒くらいの時間ですけど、スローモーションで10秒くらい目が合った後に『何でお前そこにいるの?』みたいな感じで」
邦丸「岡野さんも目が合って『オレ蹴っちゃうよ』っていう感じ?」
岡野「はい。でも後で、その時のイランの監督に聞いたんです。『君は日本でヒーローになったかもしれないけど、あのキーパーは大変なことになったんだ』って言われました。本当に戦いなんですよ」
邦丸「へぇ~」
番組では、この他にも岡野雅行さんがサッカーの話をたっぷり聞かせてくれました。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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