村上信五くんと経済クン「農業を法人化！社員の年収1000万円を目指す“中森農産”とは？」

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【中森農産とは？】
主にお米と麦、大豆、飼料用のトウモロコシなどを作っている。会社を作って７年目。中森さんが学生の頃に起業した。今、社員は16人で、平均すると28歳。60代で「若い」といわれる農業界では相当若い会社。農業は給料が安いというイメージがあると思うが、それを変えていかないと農業の将来の担い手を育てていくのは難しいだろうと思ったので、社員の給与を年収1000万円とすることを目指している。ちなみに、現時点での総収入は400～600万円ほど。これは全企業の年収433万円に匹敵している。外から若い人材を引っ張ってくるために、この収入を達成できるようどんな農業をしていくかを逆算して考えた。
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【社員はどういう人？】
経歴はSEや整備士、証券マン、研究者など多岐にわたる。基本的にはみんな現場で農作業をしている。だいたい２年間で３作している。今後は有機農業を大規模に増やしていきたい。今も埼玉、栃木、茨城で300ヘクタールくらい持っており、全国的にも広い分類に入る。
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【社員の人たちは将来は？】
農業のノウハウを学んで独立したいという人もいるし、中森農産でキャリアアップして年収1000万円を目標としている人もいる。農業を始めようと思うとトラクターを準備したり初期費用がかなりかかるが、中森農産に入ると初期費用がかからずに農業のノウハウを学べるというのは大きい。
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【農地はどうしている？】
99％農家の方から借りている。農業界は高齢化が進んでいるため、「農地を管理してほしい」という状態になっていて、土地利用型農業というのはかなり需要がある。これは日本全体の課題であるが、これをビジネス的に解決していきたい。
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【中森さんが中森農産を立ち上げるまで】
高校時代、本当に勉強するべきものって何だろうと考えていたとき、「わら一本の革命」という本に出会った。この本は、世界の砂漠化や食糧問題、社会問題を農業を通して貢献する、という内容。それを読んで、農業は経済の土台にあり、社会にとってなくてはならないものだから農業を勉強しようと思ったとのこと。そして学生の頃から「日本の農業に一生をかける」というスローガンを掲げ、起業した。実家が農家ということではなく、やり方も何も分からなかったので、東京で農業を応援する仕事として、成果流通業や飲食業をやっていた。
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【会社を立ち上げて７年、一番大変だったことは？】
最初は一人で始めたが、「農地を貸してください」といったところで、農業経験がないとなかなか貸してもらえなかった。農地を借りられても初期投資が必要だった。そこから農地を増やしていく費用なども大変だった。
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【今後の展望は？】
埼玉で大規模な農業の形をひとつ作ったので、今後は全国的に色々な地域で「農地を管理してほしい」「農業を手伝ってほしい」というところで、地域の人たちと連携しながら農場を増やしていく。その上で本当の意味で日本の食料安全保障に貢献できる会社にしていきたい。特に穀物は面積あたりの売り上げが小さいので利益は出にくいが、先進大国の中で唯一穀物を原産しているのが日本なので、日本で穀物の増産を目指していきたい。日本以外の先進大国は基本的に穀物の輸出国なので、日本もそこを目指したい。
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【社員の年収1000万円はいつ実現できそう？】
３年後には達成できる利益率、事業規模に持っていきたい。日本自体が穀物の輸出大国になれるように、日本の食料安全保障を確立していきたい。
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自分たちの利益だけでなく、日本全体の農業の問題なども考えた活動をされているのだなと実感しました。確かに、農業を１から始めようと思うと大変ですが、会社に入ってノウハウを教えてもらえるのであれば、興味を持つ若い人も増えるのではないかと思います。村上さんとの農業談義、熱かったです！今後、中森農産とノウタスのコラボなどもあるのか…？要注目です。
坂口愛美