ケロッと笑って愛された。うつみ宮土理が「ケロンパ」命名当時の思い出を語る

野村邦丸「『ケロンパ』の由来って、あれ？ と思って調べてみたら、最初『ロンパールーム』（日本テレビ系）ですよね。子供相手に、みどり先生がいたわけです。そのあとに伝説的テレビ番組と呼ばれる『巨泉×前武　ゲバゲバ90分！』……」

うつみ宮土理「そうなんです。（『ゲバゲバ90分』のテーマ曲が流れて）うわっ、懐かしい！ これで行進するんですよ。テロップで『朝丘雪路』『うつみ宮土理』『太田淑子』『ジュディ・オング』って。自分でプラカードを持って手を振って出てくる。すごく素敵なオープニングでした」

邦丸「バケモノ番組で視聴率もすごかった。僕からすると『ロンパールーム』のみどり先生が水着のような姿で『言いたいこと言ってら、セイセイ！』って踊っているのを見て、え～っ!? っていう。みどり先生がうつみ宮土理さんになって、番組内で……まあ、いまでいうイジメみたいなのがあって。それに対してうつみさんがまったく意に介さないというか、ケロッとしているので前田武彦さんが、ケロンパと名付けたと」

うつみ「そう！ ケロッとした、ロンパールームの先生だったうつみさん……ケロロンパがケロンパになった。本番5秒前になると、某大女優がケロッと『ブス』とか言うんですよ（笑）。私のお腹を見て、すごく太っていたから。（ロンパールーム時代に）子供が好きで、一緒にお菓子食べたり牛乳飲んだりして、太っちゃって」

邦丸「本番5秒前で……」

うつみ「そう。でもそんなの聞いている暇がなかった。ブスとかデブとか言われても。うちに帰って『お母さん、きょうも誰々さんにブスって言われた』と伝えたら、母も母ですよ。『ホントにブスだからね』って言われました（笑）。でも『ブスを解消するには笑えばいいんだ』と。『どんな子でも笑えばかわいく見えるから』って。それから意味もなく笑うようになりましたよ。アハハハハ、ハハハハハって（笑）」

邦丸「そこから（「ケロンパ」が）来た？」

うつみ「ええ。ケロッとしているロンパールームのケロロンパが、『本当に明るくていい子だね』と（大橋）巨泉さんや前武（前田武彦）さんに言われて、愛されるようになったと思います」

邦丸「さっき水着のような、と言ったけど、それも朝丘雪路さんは朝丘雪路さん用のものがあったけど、うつみさんにはちゃんとあてがわれていなかった」

うつみ「残ったものでまかないなさい、と。たとえば『朝丘雪路様用』『ジュディン・オング様用』『小川知子様用』ってあったけど、私なんか新人だし大人の世界では知られていないので」

邦丸「合っているのを探しなさい、と」

うつみ「太っていたから、パンツの部分がお腹に食い込んじゃう。でもそんなの気にしていられない。するっきゃないから。それを穿いていると確かに不細工でデブだったわね……（笑）」

このあとうつみさんが「男性は太っているほうが好き」と言い、大相撲トークでも盛り上がった。10月27日から始まる、うつみ宮土理さん主演舞台『豆子セブンティーンリターンズ』についても本人が語った。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「くにまる食堂」は平日朝11～13時、文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。