AIで心電図を解析するサービスって何?
- 10月2日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、株式会社カルディオインテリジェンス 代表取締役CEOの田村雄一氏が出演。注目のサービス、長時間心電図解析ソフトウェア『SmartRobin AIシリーズ』について、詳しくお話しいただいた。
松井佐祐里アナ「まずは、企業プロフィールをご紹介させて頂きます。カルディオインテリジェンスは、2019年に創業しました。技術革新が起こりにくかった心電図をはじめとする、医療検査の領域でディープラーニングを用いることで、飛躍的にAIによる診断サポート能力を高め、世界中の医療従事者に、高度な診断技術をもたらすことを目指す、ヘルステックベンチャーです。脳梗塞の原因となる心房細動を、心電図から高い精度で検出できる製品・サービス、長時間心電図解析ソフトウェア『SmartRobin AIシリーズ』が注目されています。改めまして、事業内容について詳しく教えて下さい」
株式会社カルディオインテリジェンス 代表取締役CEO・田村雄一氏「私どもが開発している『SmartRobin AIシリーズ』というのは、今まで医師や検査技師さんが手作業で読んでいたような長い心電図、24時間とか7日間とか長い心電図をとって、脈の乱れがないか調べるんですけど、今まで何時間かかけて、一つずつ手作業で見ていました。これをAI化して数分間で調べることができる。そういうAI医療機器と呼ばれるものを現場に届けているのが我々の事業になります。」
L is B代表・横井太輔氏「心電図って横にずっと長いイメージがありますけども、あれ1週間分というと長さでいうと何メートルにもなるんだそうですね。」
田村「健康診断中で撮るのは大体5秒から10秒。何メートルという言い方はちょっと難しいかもしれませんけど、人間の心臓って1日10万回ぐらい拍動してるんですよね。だから、あの1個1個の波が10万個あります」
横井「え~、これを目で見ることでできるんですか?」
田村「そうですね。ある程度機械が元々は振り分けしてくれるんですけど最終的には、全部目で一つ一つ確かめて、しかも病気の名前まではつかなかったものを、我々ディープラーニングで病気の名前までしっかりつけてあげる」
横井「なるほど~、その規則性を解析して、この動きだったらこういう病気みたいなものをグルーピングして出すみたいなことですね?」
田村「おっしゃる通りですね」
松井「ヘルステックで起業を決めた理由は何でしょうか?」
田村「医療現場ってどうしても古典的というか、すごく古い習慣が残っている中で、AIを使って医療機器を効率的に届けるというのが従来の枠組み、メーカーさんの枠組みの中では難しかったので、自分でやるしかないかなというところが一番のきっかけです」
松井「力を入れている取り組みは?」
田村「本当に医療現場で役に立つというものをAIで届けたいというのが一番の力を入れてる部分です。実は医療現場というか、医学論文みたいなもののAIって今爆発的に増えてるんです」
横井「生成AI?」
田村「それもそうですし、例えばいろんな患者さんのデータを取ってきて、こういうものがAIで見つけるようになりましたみたいな報告がものすごく増えています。しかし、臨床現場での使われ方とAIのパフォーマンスを見たとき、その掛け算というものをちゃんと考えられるスタイルはまだ確立してないんです。そういった意味で、こういうシチュエーションでこの使い方をするとちゃんと患者さんの掘り起こしに役に立ち、AIで陽性って言ったけど、ほとんど当たらないじゃないかみたいなことっていうのがどうしても起こりうるので、そういったことを避けられるっていうのが我々の強みにしてるところです」
横井「なるほど~」
「L is B presents 現場DX研究所」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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この記事の番組情報
L is B presents 現場DX研究所
月 20:00~20:30
『温故知新』をテーマに、建設業や小売業など現場向けのビジネスチャットツール『direct』などをリリースする会社L is Bの横井が、様々な企業の代表者と対談…