いつから不正は行われていた? 損保4社、企業保険での事前調整100社超

いつから不正は行われていた? 損保4社、企業保険での事前調整100社超

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9月28日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、損害保険大手4社が企業向け保険料を事前調整していた問題に関するニュースについて意見を交わした。

藤井氏「デフレになると保険会社でも不正が横行する」

損害保険大手4社が企業向け保険料を事前調整していた問題で、独占禁止法の趣旨に反する不適切な行為があった取引先の数が少なくとも100社超にのぼることが分かった。特定の業種や企業にとどまらず、不適切な取引が広範囲に及んでいた実態が明らかになった。

金融庁から保険業法に基づく報告徴求命令を受けたのは東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の4社。

損害時の補償額が巨額の企業向け保険は、複数の損保が共同で引き受けている。事前調整は、私鉄大手の東急グループで発覚し、同業のJR東日本のほか、石油元売りや鉄鋼大手向けなどの契約でも疑いが浮上している。競争が働きにくい環境で、保険料の事実上の調整が商慣行として行われていた可能性がある。

寺島アナ「藤井さん、こういうことがあったということなんですね」

藤井氏「価格カルテルの一種ってことですよね。だから要するに、不当に保険料を口裏合わせて吊り上げていた可能性があるということですよね」

寺島アナ「だいたい値段を合わせていきましょうね、っていうことですもんね」

保険金の支払い実績が多いなどの理由で保険契約を引き受けたくない場合は、他社の担当者らから入札前に保険料を聞き出し、あえて他社の保険料よりも高い水準を提示する事例がある。

損害保険大手4社の売上高にあたる正味収入保険料は業界全体の8割を超えている。
共同保険の引き受けでは事務連絡の必要性もあり、各社の担当者は互いに連絡を取り合う関係にあるが、クロに近いグレーの微妙なやり取りが多いという。

藤井氏「これだけの情報だとわからないですが、デフレになってからこういうことになっちゃったのか、昔からやっていたのか気になりますね。保険会社なんて全然儲からなくなってますから、金利も低いし、お金の運用もできないし。
銀行でもいろんな不正が横行していましたけど、保険会社でもこういう不正が横行するようになるはずなんですよ、デフレになると。いまの情報だけだとわからないですけど、おそらくはデフレだからしょうがなくこうやってなってるんじゃないかというふうに思いますね。消費税を5%とか3%とかにすればこんな問題は全部無くなりますね」

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