【水谷加奈の劇場型恋愛体質】オスキナセキドーゾー
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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―9月22日(金)配信分―
某ラーメン店に入りました。
「いらっしゃいませ」の声かけもなく、席に案内される様子もないのでそのまま入り口で待っていたら、外国人の女性スタッフがこちらを見て
「イラシャイマセ。オスキナセキドーゾー」
たどたどしい日本語、特に笑顔もありません。
さて、カウンターに座ってメニューを探しましたがどこにもない。
スミマセン、と声をかけようとしたら、ホールにはさっきの女性1人しかいないようで忙しそうです。
するとあとから私の横に座った若い男性が慣れた手つきで目の前のタブレットをいじり始めました。
あ! コレを使うのか。画面が真っ暗だったので気が付きませんでした。
タッチすると画面が明るくなりメニューも出てきました。もちろん注文もタブレットから送信です。
やがてラーメンが運ばれてきました。
あれ? 前まではもやしや高菜、にんにくなどトッピングがテーブルにあったんだけど……
見回したところ店の片隅のセルフコーナーにまとめて置かれています。
特にセルフコーナーへの声かけもないので、これではトッピングできることに気がつかない人もいるでしょう。
そして会計。レジにはさっきの女性が立つのですが、支払いは機械にお金を入れる形です。
……ラーメンはおいしかったけど、昔のように「いらっしゃいっ!」と威勢の良い声で迎えられ、「トッピングもどうぞ!」と笑顔で勧められる方がおいしさが増すような気がします。飲食店の在り方が変わってきたのは残念です。
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