「野球を好きになってほしいから」髙橋朋己コーチの褒めて楽しむベースボールチャレンジ【L-FRIENDS】
埼玉西武ライオンズが2018年に立ち上げた地域コミュニティ活動『L-FRIENDS』。地域、ファン、選手、スタッフがひとつの仲間としてつながり、未来に夢をつないでいくということを目的に「野球振興」「こども支援」「地域活性」「環境支援」の4つの柱を中心に取り組みを続けている。
今回『L-FRIENDS』の活動の一環として今年からライオンズアカデミーのコーチに就任した髙橋朋己氏が、埼玉県熊谷市のとある場所を訪れた。
5月7日の朝6時半、都内の自宅を出発した髙橋朋己ライオンズアカデミーコーチが自家用車を走らせて向かったのは、埼玉県熊谷市にある妻沼(めぬま)小学校。現地には髙橋コーチより一世代前に、同じく変則左腕としてライオンズの一時代を支えた星野智樹コーチの姿もあった。到着するやいなや着替えたのはライオンズのパーカー。そう、この後、同校の児童を相手にベースボール・チャレンジ(野球の授業)を行うためであった。
訪問前には「(授業で教えるのは)2回目ですが前回は星野さんと金子一輝がメイン講師で僕は研修という感じでした。(慣れている2人を見て)勉強になりました」と話していた髙橋コーチだが、今回はメイン講師として訪問しただけに緊張感もだいぶ異なる。
早速、同校の校庭を“メイン球場”に、1コマ45分の授業を立て続けに3つこなすフル回転を見せた“両左腕”。まずは4年生27人に「ボールの捕り方」「投げ方」を、身振り手振りを交えて基礎を学んでもらったのち、「野球型ゲーム」で盛り上がった。最後に設けた質疑応答では児童たちの質問に丁寧に答えたが、続く2コマ目では4年生24人に、さらに3コマ目では5年生42人を相手にも同じラインアップで実施した。3コマとも共通していたのは、ボールを追いかけるこどもたちの笑顔。そして両コーチが見せる投げ方のお手本には常に大きな歓声があがった。
アカデミーコーチ、そして野球振興やこども支援に尽力するスタッフの一員としては“ルーキー”の髙橋コーチだが、その気持ちはどこまでも熱い。「いかに野球を楽しく感じてもらうか」をモットーに、こどもたちに対する“褒め”の言葉が常に響く。
「自分には3歳の息子と5歳の娘がいますが、よく一緒に野球をして遊ぶんです。上手く投げられた時、そして打てた時は、『100点』とか『花丸』とか言って褒めると喜びます。やっぱり自分のこどもにも野球を好きになってほしいですから。」
気持ちは、パパとして娘と接する時も、ライオンズのユニフォームなどを着てこどもたちに指導に当たる時も変わらない。野球と出会えたからこそ、今の自分があり、大事な仲間にも出会えた。それをあらためて感じながら、今日も髙橋コーチは将来の野球界のために尽力していく。
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