災害レスキューナースの辻直美さん、非常時に使える「P・P・G・S」とは?
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。
防災月間の9月
あらためて「備えの見直し」をテーマにお送りします。
ゲストは災害レスキューナースの辻直美さん
国境なき医師団のメンバーとして、上海で医療支援を実施、帰国後「阪神淡路大震災」で実家が全壊したことをきっかけに、救命救急災害レスキューナースとして、東日本大震災など国内29カ所、海外2カ所で活動されてきました。
辻さんは「備蓄するだけが備えじゃない」と話します。
「買ったらまず使ってみる」ここまでが1セットだと…。
確かに私自身買って満足して、一度も使ったことのない防災用品が家の中にあります。
災害時、いかに日常生活に近い状態で暮らせるかがポイントだとか…。
その上で辻さんは日頃から常備をすすめるアイテム「PPGS」を紹介してくれました。
P ペットシーツ→災害用トイレや氷嚢として使えます。(ペットシーツでなくても紙オムツやボロ布でも代用できます)
P ペットボトル→懐中電灯と組み合わせてランタン、節水シャワー、食器にもなります。
G ゴミ袋→災害用トイレ・防寒具・2枚重ねれば貯水タンクにもなります。
S 新聞紙→こちらも災害用トイレ・防寒具・スリッパにもなります。
詳しくは、9月10日放送の「防災アワー」radikoでぜひお聞きください。
9月8日(金)には、台風13号の影響で、千葉県・茨城県・福島県を中心に甚大な大雨被害が発生しました。
気象庁は「線状降水帯」による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報」を伊豆諸島南部・千葉・茨城・福島で合わせて7回発表。
1時間に100ミリ~120ミリの猛烈な雨が降ったとして「記録的短時間大雨情報」を千葉県で11回、茨城県で8回、福島県で3回発表しました。
茂原市では降り始めからの雨量が、平年9月の約1.5倍を超える400ミリに達しました。
床上床下浸水は9日時点で、福島県で約1200棟、茨城県で約150棟、千葉県で約200棟など、あわせて1500棟を超える被害となっています。
被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。
各自治体では「罹災証明書」の申請手続きが始まっています。
申請のためにも、まずは家が被災した状況や浸水した高さがわかる写真を、自分がこれぐらいと考える3倍ぐらいは撮っておいてください。
各自治体の社会福祉協議会は、災害ボランティアセンターを設置し、ボランティアの受付を始めたところもあります。
茂原市はこちら
日立市はこちら
いわき市はこちら
猛暑の中の片付け、さぞ大変なこととお察しします。
熱中症には十分注意して、こまめに休憩を取りながら進めてください。
気象予報士 防災士 気象庁担当記者 伊藤佳子