外国人客増加で京都市バスが大混雑!?「観光公害」で初会合へ
9月7日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、オーバーツーリズム(観光公害)に関するニュースについて意見を交わした。
藤井氏「日本の資産は日本人が暮らすために作られている」
政府は、観光客が集中することによって住民生活や自然環境などに悪影響が及ぶオーバーツーリズム(観光公害)の防止策を話し合う関係省庁対策会議の初会合を開いた。
観光庁のほか、国土交通省や環境省などで構成。観光地での過度な混雑やマナー違反の未然防止・抑制につながる具体策を秋までに取りまとめる方針だという。
コロナ禍による行動制限や入国規制が撤廃されて以降、観光客は急増。7月の訪日外国人数は約232万人となり、コロナ禍前の2019年7月と比べて約78%の水準まで回復した。
寺島アナ「オーバーツーリズムについてなんですが、改めて藤井さん、これはどうご覧になりますか?」
藤井氏「これは全く迷惑な話であって、日本国家の資産というものは、まず日本人が生活するために整備をされているのであって、物見遊山で訪れる外国人の皆さんのために作られているのではないですから、使いたいんだったら、きちんとマナーを守ってもらわないといけない。守れないんだったら来るなということで結構です、全くもって。
で、そのためにはどうしたらいいかですけれども、関税をしっかりとったらいいんじゃないですかね。日本に来る時にはしっかりと税金を高く払わないといけないですよ、と。まず政府にはそれを考えてもらいたいと思いますね」
会合では、沿線住民が電車・バス・タクシーを利用しにくい状況や、自家用車・観光バスで交通渋滞が発生、写真を撮影しようと観光客が私有地に無断で侵入するなど、有名観光地で顕著化している問題が報告されている。
京都市などでは交通機関の混雑が目立ち、富士山は登山客の集中による自然環境の悪化が懸念されるという。
世界自然遺産に登録されている沖縄の西表島では今年3月、自然環境を守るために、島に入域する観光客数の1日の上限を1200人とする管理計画をまとめている。
寺島アナ「海外でも、スペインのバルセロナあたりでは、観光地への事前予約制などを導入さしているといいます。制限という点はどうでしょうね?」
藤井氏「制限はあってもいいんですけども、それは国民と海外の方とは区別するべきですよね。
繰り返しますけれども、日本の資産は日本人が暮らすために作られているわけであって。たとえば京都市内には様々なバス路線があるわけですけれども、これはまず京都市民が京都市バスという格好で、自分たちが暮らしていくために導入しているものであって、余っている部分があるのならば海外の方に使っていただいてもいいんですけど、金閣寺や清水寺辺りを中心として、とんでもなく渋滞しているんですよ。これはもう尋常じゃない状況になっていてですね、普通の市バスにものすごく大きな旅行バッグを2つも3つも置いて、それで220円か230円かのお金を払って乗っている、と。
完全に常軌を逸した市バスの利用というものを、想定したものとは全然違う使い方で利用している人たちがいて、これはもうルール違反です。これはもう止めてもらいたい。だから、日本人は規制しなくてもいいけど、外国人を規制するべきだ!」
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。