処理水放出、海外ではどう呼ばれている?青木「アメリカのメディアは放射性処理水」IAEAはTreated Water(処理水)と表現も
8月25日の大竹まことゴールデンラジオでは、毎日新聞の「野村農相、処理水を「汚染水」言い間違いで謝罪」の問題を取り上げ、青木理が海外ではALPS処理水についてどの様に表現されているのかコメントした。
毎日新聞によると、「野村農林水産大臣は31日、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に関して首相官邸で記者団の質問に答えた際「処理水」を「汚染水」と言い間違えた。また、その件で31日の夜に記者団の取材に応じ謝罪と撤回の発言をした。さらに、野村農林水産大臣は1日の会見で「私は時々口が滑ってしまう恐れがある」というふうにも発言。 大臣職については続投を明言している」
今回の言い間違いについて、岸田総理から「遺憾なことであり、全面的に謝罪し撤回するよう指示した」との発言があったことを踏まえ、青木がALPS処理水について海外のメディアがどのように表現しているのかコメントした。
青木「処理水なんですけど、この処理水っていう言い方もかなり特殊な言い方なんですよね。ご存じの通り中国は、核汚染水と言っている。僕が確認したら韓国のメディアも主要メディアはほぼ汚染水と言っている。なので日本だけが処理水と表現している。例えば欧米のメディアも、調べてみると例えばニューヨークタイムズとか、AP通信、アメリカのメディアですね。それからイギリスのBBCなんかもradioactive water(ラジオアクティブウォーター)放射性水くらいの感じですか。それからtreated radioactive waterこれは放射性処理水。アメリカのCNNなんかは、radioactive waste water放射性排水くらいですか。ウォールストリートジャーナルは、nuclear plant waste water原発排水と書いている。アメリカの書き方が一番正確で、単に処理水なんて書いているメディアはないので、これは農林水産大臣が口を滑らしたことに怒るのではなく、海外がどう見ているのかに注視するべきだと思います」
と語った。一方で、NHKは海外向けの表現として海洋放出されるものを「radioactive water(汚染水)」としていたが、視聴者から誤解を与えかねないと指摘を受けたとして「treated water(処理された水)」に改めている。国際原子力機関(IAEA)はTreated Water処理水と表現しており、アメリカ国務省やイギリス政府はそれに倣いTreated Waterとしている。メディアによる表現の違いにはどういう意味が含まれているのか、興味深い部分である。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。