勉強のプレッシャー…親からの過干渉…精神面の不調の訴えに中元「安らげる場所の確保はしていただきたいなって」
『中元日芽香の「な」』が、9月4日(月)午前7時に更新され、「ちょっぴり長電話」のコーナーで第58回でメンタルを崩してしまったと相談していた方の1年振りの報告に親身に答えた。
今回の相談は次のようなもの。
「去年人に悩みを話すのが苦手で、大学の授業に出れず悩んでいるということでお話を聞いていただきました。お話を聞いていただいたにもかかわらずその後も精神面での不調が続き留年が決まりました。さらに精神科で気分変調症という診断を受け、今年の秋学期は、休学をすることにしました4年生の大学を6年かけて、卒業することになります。自分の頭では自分のペースで頑張ろうと思うのですが、周り特に親のことを考えてしまうと自己肯定感を高めることが難しく悪い方に悪い方に考えてしまいます。どうしたらいいのでしょうか。漠然とした悩みですが聞いてほしいです」」
この去年というのは、第58回、昨年11月7日配信の「ちょっぴり長電話」のコーナーでの相談のこと。その際、中元からもっと自己中になっていいのではとアドバイスを受けていたという。あれから約1年。心境や体調の変化は…。
中元「その後の進捗報告ありがとうございます。気分変調症と診断されたっていうことですが、最近、ここ1週間ぐらいの体調とか気持ち的にはいかがですか?」
相談者「体調は比較的、もう大学も夏休みに入って授業とかなかなか出れてなかったんですけれども、終わってでもメールにも書いた通り休学願いも出して一応1人の時間とかが結構多い中で割と体調は安定してるんですけれども、昔に比べて精神的なところで少しどうしても朝やる気が起きないなとか、ちょっとしたこととかですごいイラっとしてしまったりとか落ち込んでしまったりとか、集中力がすごく低いなというのはちょくちょくみられるところです」
中元「そうでしたか。メールの中でお話聞いていただいたにもかかわらずって書いてくださってましたがそんなこと思う必要全然ないんですよ。何かあれからね。1年間、前回聞かせていただいたご友人3人とかに少しずつ話しながら溜めないようにやっていけたらいいよねっていう話とか前回させていただいてましたね。あれからの1年間振り返ってみてどうでしょう。やっぱり大変だったなって気持ちも大きいですかね」
相談者「そうですね。やっぱり大変だったなって言うのが大きくて、学科の子たちもやっぱりその心配してくれてて、ある子が呼び出してくれて、誰もいない教室とかでなんか最近、大学これてなかったけど、どうしたの?っていうふうに話を聞いてくれて、その子に実はこうだったんだよっていうことを話したりとかして少しずつ辛いなっていう時とかに話をするっていう場面は増えてきたので、そういう点では大丈夫だったんですけど。私の通っている大学が教育学部なので、みんなは、教育実習に行ける。僕は単位が足りてなくて行けない。どうしてもその差というか溝ができていて、こちらから声をかけづらいというか、本当にずっとみんなのことを下から見上げてる感じっていうのは、ちょっと辛かったなという感じはありました」
中元「前回もでしたが、今回もきちんとご自身の現状であるとか、お気持ちを言葉にされていてどこかでいつも自分のことを観察しているようなというかそんな感じがしますね。何か今回その休学をすることには決まったっていうことですが、休学しようっていうふうに決断して、手続きして、今って学校行くことに関してはどうですか?ちょっとしばらく休めるって気が楽になったのか、それとも焦りが強くなったのか」
相談者「そうですね。焦りがないって言ったら嘘になるんですけど、大学も休学するにしても何年間で卒業しなさいというのは決まっているので、休んだ後ちょっと大変になるんだろうなっていうのは、思いつつ気分変調症という症状も診断されて、一旦自分を治すことに専念しなきゃなっていうことで、秋学期こそ授業で単位取らなきゃっていう思いがなくなった分かなり気持ちとしては今はすごい楽な状態だなという風に感じています」
中元「そうでしたか。休学というと皆さんとの歩みをちょっと自分は一時的にストップするよっていうことの決断で、悩んだところかもしれませんが、自分を守るっていうような決断をしてくださったことを私は安心してしまうというか、やっぱり体が資本だし、もししんどい状態で学校に行っていたら体が休まらないまま勉強入ってこないしっていうと、それもそれですごくつらかったでしょうから、思い切って休むっていう決断をしてくださって良かったなと思います。一方で、特に親御さんのことを考えると自己肯定感を高めることが難しいなっていうふうにメールで書いてくださっていました。前回の放送で母子家庭で、学費を自分でバイトで溜めててっていうふうなお話ありましたが、そういったことも関係してくるんでしょうか」
この母子家庭について、相談者は親が厳しく虐待を受けていたこと、親の過干渉がきつく、家族には会いたくないと感じていることを語った。それを聞いた中元は…。
中元「お話を聞いていると、お医者様によっては、一人暮らしするエネルギーが足りなくなってるだろうから実家に帰った方がいいよっていうお医者さんもいるでしょうけれど、何か家事とか体力的にしんどいなって日があるかもしれませんが、それでも安らげる場所の確保はしていただきたいなって思います。誰も侵入してこない絶対的な場所というか、親御さんといることで返って自分のことを責めてしまったり、申し訳ないなと思ったり、親とか家族を嫌いと思ったらダメなんじゃないかというそれもまた自分を責めることになってしまったりという、葛藤も伝わってきたりして、親とか家族といえどやっぱり他人、人対人なので考え方はないなーとか自分とは違う人間だなって思うところ、たくさんあったと思うんですね。なので今の休学期間中もなるべく自分が頼りたい人に頼る。友達とか学校の先生とか、制度的なところとか、親御さんの干渉ではなくっていうところをのぞみますかね。高校生の時とかもっと幼い時から今まで親御さんの近くで過ごしていて、時には辛かったりもどかしい思いもされたでしょう。自己中でいいんですよって前回お話ししたこと覚えていてくださってうれしいです。どうしても、学生さんのうちは、親御さんとの距離完全に疎遠にするのは難しいというか、親御さんが書類に名前を書いてくれないとみたいなところもあるかもしれませんが、でも何か今の休学期間中の例えば自分で決めたっていうところとかは私も、ちょっと共感できるところで、休み方とか正解って一つだけじゃないと思うので。家庭事情とか病院の主治医の先生とよくお話しして自分にとって1番心が休まる方法ってどういうことかなっていうのは、一緒にぜひ考えていただきたいなって思います」
とアドバイスした。
『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
「過去の配信分もこちらから聴けます」
-
Profile
-
1996年4月13日生まれ。広島県出身。早稲田大学在学中。 日本推進カウンセラー協会認定、心理カウンセラー&メンタルトレーナー。 2011年から6年間、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとして活動したのち、2017年にグループを卒業。 自身の経験から、心理カウンセラーになることを決意。グループ卒業後、認知行動療法やカウンセリング学などを学び、2018年にカウンセリングサロン「モニカと私」を開設し心理カウンセラーとして活動を始め現在に至る。