【7時台】
7時台のニュースマスターは、作家でジャーナリストの佐々木俊尚さんです。
●7時は、中国の旧正月の話題にフォーカス。今日2月5日は中国の旧正月「春節」で、大型連休が始まった中国から過去最高ののべ700万人が海外へ出かけるとみられます。和食など日本文化を求めて訪日する観光客の数は年々増加しており訪問先は地方や知名度の低い名所にも拡大しています。
これまでの中国人と言えば、アウトレットなどでの爆買いのイメージがありましたが、佐々木さんは、「最近は量より質に変わり、マニアックなものを買い求める傾向がある」と話します。日本を訪れるリピーターの中国人も増え、「皆んなが行っていないところにいきたい」という思いがあるようです。佐々木さんは、「これまで通り地道に日本の良さを伝え、今後も日本にくるリピーターを増やしていければそこまで中国経済の影響を受けることはないのでは」と話しました。
●7時30分は『米、ロシアの覇気を正式通知 8月にINF条約失効』の話題にフォーカス。アメリカのトランプ政権がロシアとのINF(中距離核戦力)全廃条約からの離脱を正式に表明したことに対抗し、ロシアのプーチン大統領はロシア側も条約の履行義務を停止することを表明しました。アメリカとロシアの双方が、条約が禁止するミサイル開発に踏み切ることになれば、6か月後の正式な失効を待たずにINF体制は事実上崩壊します。
日本は、ミサイルが落ちる可能性があるのに対抗する力がありません。そのことを踏まえ、佐々木さんは「アメリカが条約を廃棄し核ミサイルを持つことは、安全保障上しょうがない」と話しました。さらに、アメリカの軍事力は圧倒的で、中国との軍拡競争にはならないと予測し、「それよりも日本が守られないことの方が怖い」と強くお話しされました。
【8時台】
8時台のニュースマスターは、水ジャーナリストの橋本淳司さんです。
●8時は、改正水道法成立後の水道事業の今後についてです。東京都は浄水場の管理運営や水道管の工事などを行う「東京水道サービス」と、料金の徴収業務などを担当する「PUC」を統合して新たな管理団体を設立する方針を明らかにしています。上水道事業の運営権を民間企業に売却する「コンセッション方式」の導入を検討していた静岡県浜松市は、市民の理解が進んでいないことを理由に導入に向けた議論の無期限延期を決めました。
今の水道の仕組みはコストを使っている人で割るという単純な仕組みですが、これでは収まりのつかない地域や限界集落があります。国は統一的なやり方を求め、地方は独自でやることを求めます。水道のコンセッションはお金がある地域でしかできず、水道の老朽化を防ぐ目的とずれているなど様々な問題があります。橋本さんは、「安全な水を届ける手法は水道だけなのかを考えるとき。井戸や雨水の利用法も考えていくべき」と話しました。
●8時30分は、『森林経営も、コンセッション方式に?!』の話題にフォーカス。今国会で提出が予定されている法案の一つに、「国有林野管理経営法改正法案」があります。この法案は安倍政権が掲げる林業改革の一環で、民間事業者に国有林を伐採・採取する権利を付与できるようにするものです。
「所有者が管理する気がない」と国が見だした森は勝手に切っていいという内容の法案が、去年からすでに実施されているようです。海外の木材の輸入量が減る一方、木を必要とする企業が増えているため、どんどん民間企業が木を切り期限が切れたら切りきった森を返却するという問題があるようです。国有林を民間に渡すことで一時的には企業がいい思いをしますが、橋本さんは、水道も森林経営も一度失敗すると回復には長期間がかかり、それどころか二度と元に戻らないこともあることを訴えました。
【トレンドマスターズTOKYO】
火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、橋下さんが『右脳思考』を紹介しました。著者は経営コンサルタントで早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成さん。コンサルタント時代の豊富な事例をもとに、「右脳・左脳の使い分け方」「使うタイミング」を解説してくれています。世の中ではロジカルシンキングが大流行りですが、仕事のアイデアや意思決定は右脳で行われることが多いことを知って、左脳での仕事術に右脳をプラスすることのすばらしさを教えてくれる本です。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、漫画界のレジェンド ちばてつやさんです。ちばさんは1939年のお生まれで、御年80歳。漫画家デビューは高校在学中の17歳、現在に至るまで漫画界の第一線で活躍なさっています。今日は、ちばさんの漫画家デビューのきっかけについて伺っています。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 No Erasin’/ Steve Perry
2曲目 笑顔のゲンキ / SMAP