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西川 文野

法政大学の同じゼミナールで学ぶ4年生「チームユニーク」の皆さんは、
目の不自由な方が、レジでカードを取り出せずに困っている場面を見て、
平等で不便のない生活の助けになる商品をつくりたい、と考えました。

チームユニークのメンバーは、内田さとさん、平本ゆうやさん、増山ゆうらさん、宮越もえみさんの4名。

目の不自由な方の世界を体験する施設を訪れ、暗闇の中の鬼ごっこに挑戦したり、
多くの当事者の方にSNSを通して話を聞くなど、取材を重ねました。

そうして、視覚に障がいがある方は、カードに限らず、同じ形をしたものの識別全般にご苦労されていることに気が付き、シールというツールを考えたとのこと。
そうして形になったのが、「デコペタシール」。

「チームユニーク」の皆さんは、全国の大学生が参加する商品企画の大会『Sカレ』に参加しました。

25の大学から403名の大学生が参加し、7つのテーマに分かれて競い合ったそうです。

何度もプレゼンテーションを重ね、「デコペタシール」は、
「社会課題を解決する印刷製品」というテーマで見事、優勝。

Sカレに協賛していた明成孝橋美術という会社と共同で
製品化を進められることになりました。

手触りが異なる6種類のシールを貼り分けることで、目の不自由な方が、手で触ってものを識別できる製品です。
突起が1つのもの・2つのもの・3つのもの。
ドット柄・ストライプ柄・横矢印が描かれているもの。
この6種類のデザインを商品化に向けて採用する予定なんだそうです。

誰でも簡単に貼ることが出来る・デザインが分かりやすい・様々なものに貼ることができる
という3つのことを意識して、デザインを決めたとのこと。
目の不自由な方に感想を聞きながら、何度も、何度も、試作を重ねたとのこと。

取材をしていく中で、「大学生の方がこのような製品を考えてくれることは嬉しい」という言葉をもらったりしたとのこと。

今後、「デコペタシール」は明成孝橋美術さんの制作で販売されるとのこと。
チームユニークの皆さんのSNSもぜひ覗いて見てください。

この記事を書いたのは…

西川 文野
西川 文野

絶滅危惧種に関心があります。あと、食べるのが大好きなのでフードロス問題にも興味があります。

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