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異彩を放て!ヘラルボニーの挑戦!

鈴木 純子

今週は「異彩を、放て。」をMISSIONにしている

福祉実験ユニット、ヘラルボニーの活動を紹介しています。

ヘラルボニーは、障害のあるアーティストのアート作品を

社会に送り届けている会社です。

作品は、ハンカチやバッグ、ネクタイなどに加工されて

販売されるほか、工事現場の仮囲いにもなります。

もちろん原画、複製画の販売もしています。

 

株式会社ヘラルボニー代表の松田崇弥さんは、

副社長、文登さんと双子の兄弟で

4歳上のお兄さんがいます。お兄さんは自閉症ですが、

子どものころから、お兄さんが「可哀想」と言われるのは

絶対におかしい。障害者だって同じ人間なんだ。と思っていました。

 

代表の松田崇弥さん(写真)

二人は障害のあるアーティストのアート作品を通じて

「欠落」というイメージを「個性」に変化させていく取り組みを

はじめました。それが「ヘラルボニー」です。

 

ヘラルボニーという会社名は

お兄さんが7歳の頃、自由帳に書いた言葉。

ネット検索してもヒットしないこの言葉、意味がないと思われる思いを世の中に価値として生み出したいという

意味が込められています。

 

4月には本社のある岩手県盛岡市に「ヘラルボニーギャラリー」をオープン。

東京には、渋谷スクランブルスクエア4階に店舗があります。

私、鈴木は個人的にもヘラルボニーのファン。

エコバッグは八重樫道代さんのワープロ、という作品のものを使っています。

小林覚(さとる)さんは、数字や文字をつなげて書くという特性のあるアーティスト、

これらの作品はヘラルボニーのネットショップでも購入できます。

今、アンブレラの受注生産も行っています。こちらは小林覚さんのアンブレラ。

 

 

ヘラルボニーのサイトもぜひご覧になってみてください。

 

アーティストには一定のパーセンテージで使用料が支払われます。

たとえば、原画販売で40~50% 百貨店で原画が80万円で売れたときには

作家に35万円が支払われました。

 

就労支援B型の収入は、月平均で16,118円。

松田さんのお兄さんのような生活介護だと月に3,000円ほどです。

 

アーティスト自身は金銭的な評価、社会的な評価は作品を描くモチベーションに

必ずしもつながっているといえないけれど、周りの人に評価されることは喜びに

つながっている人が多いといいます。

親御さんの自信にもつながって、本人の自己肯定感が高まることも。

 

障害のあるアーティストの作品を提案していくのは「福祉支援」「自立支援」ではありません。

だから、営利企業、株式会社にしているんです。と松田崇弥さんは語ってくれました。

 

ヘラルボニーの挑戦はこれからも続きます。

楽しみに見守りたいです。

 

 

 

 

この記事を書いたのは…

鈴木 純子
鈴木 純子

小学4年生の娘は2回目のヘアドネーションに向けて髪を伸ばしています。番組ではあなたの気づきにつながる話題をお届けします。

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